C4800 430MHz SSB、CW、FM M57716A(10W) \119,800 1983年
旧マランツSTANDARD機です、良い顔してます。

この写真は修理後ですが、2台とも電源が入らないとの事で預かりました、
久々に電源を入れて見ると、いきなりショートしたとの事。
見ると電源入力端子でほぼ0Ω状態、
電源がショート状態の場合多くは、電源の逆接による保護ダイオードのショートがあります、
まず13.8Vラインをスイッチ側と切り分けます、貫通コンから出ている赤いラインが電源ラインです。

外してもショート状態、こうなると電源コネクターからこの間ですね、
PAユニットを外して見ます、ところがこれが厄介で、配線が貫通コン直接配線の為
切断しない様開けるのに苦労しました、
この外してある赤線がPAモジュールに入る電源線です、これを外すとショートしません

PAモジュール付近を見ると、ピンときました、ブルーのタンタルコンデンサーこれ良くショートするんです、
確認するため、PA基板を外します、

案の定ショート状態、基板を外しアルミ電解に交換しました。
タンタルは高周波特性が良いのでしょうか、この頃良く使われていましたが、
電源が直接かかる所では、電源投入電流でよくショートしました。

3ヶ所共アルミ電解に交換

スタンダードのマニュアルは見つかりません、SSB機なので調整をしたいのですが回路図もない為
基準の周波数のみ再調整し収めました。
びっしりです。VCO、送信ユニット

受信ユニット、サービスマン泣かせです。

2台共まったく同じ現象、原因でした、
実際に使ってみると、SSBも問題なく、受信感度も良いですね
当時苦労して設計し、製造したんでしょうね、値段が高かったのも仕方がないかな?