TM-401D 修理 | Ham Radio 修理日記

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TM-401D 430MHz M57729 25W \74,800 1983年
当時、車に積んでいました懐かしくてオークションで落札してしまいました。

TRシリーズからTMシリーズに変わった最初の430MHz車載機でしょうか、
外部スピーカ仕様にし、薄型になっています、当時のハイパワー機は
ファンを付けず、放熱器を大型にしたものが主流でした、
10W機はシルバー、ハイパワー機は黒のデザインで差別化していましたね、
IFも専用IC(MC3357等)を使わない最後の機種ではなかったかと記憶しています。
周波数表示は7セグLED、メモリーは5CH、レピータ専用メモリ1CHです。

開梱してみると、汚れてはいますが傷も少なく状態は良い物でした、
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いつもの様にすべてをバラシ清掃、奇麗になりましたが塗装の剥げた所が
目立ちます、共色を塗り補修しました。
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電源コネクターが劣化していましたのでピンと共に交換、専用工具で圧着します。
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本体の点検をします、メモリー電池が腐食しています、一度も交換した形跡がない様です。
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電池ケース仕様に変更、上手く収まりました。
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こちらが受信部、トーンエンコーダ。
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送信部と、コントロール。
パワーが少し低下、周波数ずれがあり再調整が必要です。
つづく
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その後点検してみると、周波数などずれています、
調整要領書に従いすべて再調整しました、
パワーは20Wしか出ていませんでしたが、調整後フルパワーで30W出るようになり、定格の25Wに設定。
なぜかDevが8KHzも出ています、調整し4.6KHz合わせた所、変調感度が低くその理由が分かりました、
Devでマイク感度を上げた様です、
マイク入力に入っている抵抗の定数をを変更し、変調感度を上げDevを規格内に収めました。
受信部は周波数の調整、感度調整を行いSINAD-11dB/μVまで上がりました。
今でも十分実用になります。
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