TW-4000D 修理 | Ham Radio 修理日記

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TW-4000D M57737(144)25W M57729(430)25W \109,800 1983年

依頼品です、ノイズが出ると言われ、しばらく押し入れに眠っていた無線機だそうです。
アマチュア無線機では初めてのアルミダイキャストフレームを用い…(取り説より)
シルバーを基調としたデザイン、形は大きいですがかっこいいですね。
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この写真は清掃後ですがかなり汚れがあり、まずはクリーニング。
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乾燥中
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測定器でチェックしても周波数のずれはあるものの、特に問題は無いようです、
表示部を見るとS,RFメータが表示していません、
回路図は付いていますが、CPU、表示部の回路は載っていません、
当時はCPUの回路図は省略してあるものが多かったですね、
バラシて見るとシャープ製のIR2429、レベルメータに良く使用していたICが付いています。
ICの電圧を見ると電源が掛っていません、VCCに入っているケミコンがあやしいですね、
外してみると、出ました液漏れ、真っ黒になりパターンがありません
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ポリウレタン線を使い修正、ケミコン交換しました。
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表示部は治り次は調整です。
これはVHFのファイナル部とPLL側、周波数を再調整。パワーも問題無く25W
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こちら側はUHFのファイナルと受信部、
感度も良いですDBMはやはり良いですね、
2ndIFにはKENWOOD製のハイブリッドICが付いています。
今のデュアル機に比べても性能は負けていません、
当時一生懸命作っていたんだと思います、
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