「大阪城の入場料が来年春から2倍の1200円に値上げ」というニュース
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このネット記事のタイトルを見たとき、
え~
600円→1200円の値上げは高すぎる!
と思いましたが、
記事の詳細を見ると、そうでもないですよ
ネット記事は読者の興味を引くように、「2倍に値上げ」とか「日本で最も値段が高い天守閣」なんて、ネガティブな書き方です
本当に強調してほしいことは、
「豊臣時代の石垣を見学できる新しい施設が完成する」ことです
コロナ前から周辺工事が始まり、ようやく来春に豊臣石垣を見学できる施設が完成するのです
(2022年撮影)
地中に埋まっているのが、豊臣時代の石垣
(写真はおかりしました)
昭和59(1984)年に偶然発見されたこの石垣は長年、公開されていません。
豊臣時代の石垣は、野面積みです
ちなみに、現在の大阪城の石垣は徳川時代のもの。
石を加工し、隙間なく並べています。
豊臣大阪城の石垣は、大阪夏の陣の後、埋められています
この図はわかりやすいです。
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なので、豊臣時代の石垣を天守閣(天守台は徳川時代の石垣、建物は昭和6年築)のすぐ近くで見られるのは、とても貴重です
現在の天守閣入場料は600円。
これにプラス600円で新施設に入場できると思えば、高くないと思います。
(もちろん安いに越したことはないですが)
ただ、石垣施設のみ入場料600円という設定があるとありがたいなぁ...
天守閣は何度も行っているし、現在、外国人観光客で混みあっています
地元の大阪人は、石垣の新施設は興味あると思いますよ。
なんといっても、太閤さんが造った石垣ですから
ちなみに、現在の大阪城周辺で見られる豊臣時代の石垣はこちらだけと思います。
たまたま先週、豊臣石垣を撮影しました
追手門学院小学校の敷地
学校の建物内にも石垣展示がありますが、窓が反射してほとんど見えません
追手門小すぐ近くのドーンセンターの敷地
石を割った跡がありますね
三の丸の石垣だそうですが、移築・復元されいます。
そう思うと、来年オープンする豊臣石垣の新施設はとても価値があります!
本丸を構成する石垣、しかもオリジナルです
写真や地図はこちらからお借りしました
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大坂城豊臣石垣公開プロジェクトの公式サイトには興味深いページがいくつもありますよ
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施設建設の進捗状況がわかります
古い石垣を保存しながら、安全に公開するには、様々な課題があり、試行錯誤された様子が伺えます
来年春、ようやく大坂城豊臣石垣を見られます。
新施設オープンが楽しみです
(2023年3月末撮影)