文春連載「ジュリーがいた」再開はショーケン篇でスタート | あの頃のショーケンになりたかった! エコケーンの日記

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グループ・サウンズやローリング・ストーンズなどのロック、モーニング娘。などのアイドルに昭和プロレス、映画に落語に食べ物や大阪に関することやそのうえお城も好きで、見たり聴いたり、その時に感じたことを書きたい備忘録日記、、、、

 週刊文春の連載「ジュリーがいた

 いったん中断し、12月に連載再開との告知は知っていたが、今朝の朝刊新聞広告では「たった一人のライバルショーケン篇スタート」と書いているではないか、、、

 

 あれっ、すでにこの連載でショーケンにいさんは何回か登場しているはず、、、

 ショーケンとは別れたのではなかったのか!!!

「週刊文春の新聞広告、ジュリー連載「二つの太陽」ショーケンとの別れの見出しをみて即購入!(10.15記)

 

 まあいいや、どんな記事なのか、楽しみなんだなぁ、これが、、

 著者の島崎今日子さん、この連載について語っていて

・はじめは評伝を書きたいと思っていたんですが、本人に話を聞くのは難しいことは分かっていたので、沢田研二という存在を通して時代を書いていこうと方向転換しました。

・ジュリーを意図に、ファッションや学生運動、音楽などをつなげていくことでいろんな現象や時代を書こうとしました。

・途中で気づいたのは、ジュリーって戦後日本そのもの。右肩上がりの高度成長期はやがてピークを迎え、トーンダウンしていく。その歩みとすごく似ている。

・でも、やっぱりジュリーは違う。ある時、きらびやかなイメージを脱ぎ捨て、自分の意志で場面を変えていったんです。 

 

 ところで、今回の「ジュリーがいた」、冒頭が少しだけ見ることができたので、引用すると、、、

 沢田研二がはじめて紅白歌合戦へ出場を果たした1972年は、あさま山荘事件が起きて連合赤軍事件が発覚し、「日本列島改造論」を引っさげた田中角栄内閣が発足。60年安保から続いた政治の季節に完全に終止符が打たれ、騒乱の後に人々の気持ちが豊かさと消費という内側へ向かっていく転換期であった。この年の師走に発行された渡辺プロダクションのファンクラブ誌「ヤング」1973年1月号で、沢田は「謹賀新年 PYG 気分を引きしめて…」と色紙に自筆で記した。 

 沢田の字はその性格を表すかのように筆圧が強く、一文字一文字を崩すことなく書かれた明晰かつ几帳面なものだが、この時期、すでにPYGはスタートした時のロックバンドではなかった。沢田自身はソロシンガーとしてヒット曲を連発し、「許されない愛」で72年のレコード大賞歌唱賞を受賞。もうひとりのヴォーカル、萩原健一は目の覚めるような演技で注目を集め、両者の人気はグループサウンズ(GS)時代に迫る勢いだった。残されたメンバーは単独でロックフェスティバルに参加することもあれば、時に沢田だけではなく他の歌手のバックを務めて、PYGはリーダーの井上堯之が言うように「音楽としての共同体」へと形を変えていた。

 

 それでも沢田は、正月恒例のファンへのプレゼントに「PYG」と書かずにはいられなかったのだ。それだけPYGへの帰属意識が強く、仲間たるメンバーへの思い入れも強かったのだろう。エッセイストの玉村豊男を相手に語りおろした85年刊行の半自伝(我が名は、ジュリー)で、彼はその頃の気持ちを語っていた。

 だいたい僕がソロシンガーになるなんてことが信じられない、といってダダをこねたんですね、僕は。でも結局は、じゃ、ソロでレコードは出してもいいと、妥協したんですよ。

 ただ、独立してとか、そういうことは言わないでほしいと。

 PYGの楽器を演奏するメンバーたちが、いつも一緒にいてくれるんであったら、やると。PYGでなくて、沢田研二と井上堯之バンド。名前は変わるけど決して僕はソロシンガーになったわけではないと

 

 ここに萩原の名前はない。沢田は、演技の世界に入っていく相棒を〈うまくいくよう祈るような気持ち〉(「週刊TVガイド」73年11月16日号)で見守っていて、早くにショーケンと一緒に歌うことは諦めていた。

 革命を求めた全共闘運動は敗北に終わり、新しい音楽を目指したPYGは翼を折った。若い世代が闘うべき相手と目指すべき標(しるべ)を失った時代にジュリーとショーケン、ふたつの太陽は輝き始めたのである。挫折を知る太陽だった。

 

「僕が見てきた平均的な人気者たちというのは、自分の意志も感覚もないのかなと思うことが多かった。そんな中で、理解力や意志という点でこの二人は傑出していました」

 

いやぁ、まいったなぁ

 

 PYG時代に話が戻っていたwwwwww

 まぁ、年を取ると同じような話を何回も繰り返すのはよくあることですが(笑) 

 

 この連載、単行本への期待は高まりますが、その時は再構成して欲しいものですね、、、