大人の遠足(^^ゞ ~ 当麻寺と高田城址 | 気が向いたときだけの大阪日記

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タイトルのまんま、気が向いたときだけの不定期大阪日記です(笑)

 

当麻寺は小学校の遠足で行ったなあ。というわけで、ン十年ぶりに遠足再び(笑)

 

そんな当麻寺の前に、まず高田城址。城址とはいっても遺構すらない。

 

 

朝9時前に高田站到着。はっやっ。

 

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昔はいかにもローカル站な風情のある駅舎だったが、なんともフツーな駅になってしまった。駅周辺もマンションが建ったり、時代も変わったもんだ。

 

 

高田城は、大和の豪族・高田氏の城である。城とはいっても大坂城や姫路城を想像してはいけない。天守はもちろん、おそらく石垣もなく、土塁と濠(二重という情報もあり)で囲われていた程度だと思う。

 

そして現在その「址」はこの石碑だけである。石碑背後は常光寺、写真背中側は片塩小学校になっている。その小学校からは音楽の時間か、「かっこう」を歌う児童の声が聞こえた(^^♪

 

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柵の柱には全て「當麻XX」さんの名前がある。高田氏=當麻(とうま)氏なので、近代まで高田氏の家系(當麻氏)は続いているということか?

 

 

高田城址(というほどのものか?)を後にし、近鉄南大阪線・高田市駅から当麻寺へ向かう。

 

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高田にはJR和歌山線・桜井線の高田站、近鉄大阪線の大和高田站、近鉄南大阪線の高田市站の3つの「高田站」がある。

 

いわゆる乗換駅ではなく全く別のところにあるので、待ち合わせなどの時は要注意。

 

 

近鉄南大阪線・当麻寺站到着。ここで降りたのは2人だけだった。

 

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当麻寺のある場所は昔は北葛城郡当麻町だったが、新庄町と当麻町が合併して北葛城郡から分離独立、葛城市となった。

 

ちなみに北葛城郡の中学校の校名はみな「町名+中学校」、つまり新庄中学校(新庄町)とか広陵中学校(広陵町)なのだが、当麻町だけはなぜか当麻中学校ではなく「白鳳中学校」というおっそろしくカッコイイ名前で、郡内他の中学校からは「反則」「違反」と言われていた。

 

 

当麻寺站から当麻寺まではまっすぐ一本道なので、迷いようがない。

 

それにしても人おらんなあ。平日朝10時台とはいえ、站から寺までの間に人とすれ違ったのが3人くらい、車も10台なかったと思う。人の声がでんでんしない。

 

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当麻寺への一本道途中にある相撲館もチェックしていたのだが、火・水曜日はまさかの休館日とな。がっくし。

 

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しかたないので、相撲館の前に「ご自由に体験下さい」とある鉄砲柱で鉄砲した。ドスコイ。

 

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気を取り直して一本道をさらに進み、当麻寺仁王門前に到着。

 

一礼して、いざ入山。

 

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※当麻寺そのものについては、シローとにはとても紹介・説明しきれないので、公式サイト「當麻寺 中之坊と伽藍堂塔 -奈良県 葛城市-」をご覧くださいませ。

 

 

広っ!!

 

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どんどん奥へ。

 

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梵鐘は国宝。日本最古のものらしい(ホンマか?)。明日香の岡寺みたいに勝手に撞かせてはくれない。

 

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奥院(おくのいん)まで行く。

 

奥院拝観料+宝物館見学:500円也。宝物館観なければ300円だったと思う。

 

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楼門から、なかなかいい眺め。手前が西塔、向こうが東塔。

 

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あとで金堂・講堂入り口のおばちゃんに聞いた話では、東塔・西塔両方残っているのは当麻寺だけだそうな。言われてみれば薬師寺・西塔はたしかに最近の再建である。

 

 

境内あっちこっちに紫陽花が咲いております。

 

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「浄土の世界が広がる庭園」というコピーの浄土庭園。池には蓮、奥には阿弥陀仏。

 

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こういう写真見ると、静かな中に「ゴ~ン」と鐘の音が聞こえるやうな、気がする(爆恥) そして夏になると蝉がうるさそう。

 

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御影堂では、一筆写経をしてみた。

 

「なむあみだぶつ 南無阿弥陀仏」とある用紙を筆ペンでなぞる。

 

と写経を終えた後パンフレットを見ると、まず最初に「手を合わせ"南無阿弥陀仏"とお念仏を十回お称えしましょう」とあるではないか!! 順番逆になったが、とりあえず南無阿弥陀仏×10回(^^ゞ

 

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御朱印もいただきますた。

 

 

その御影堂前の鉢(か?)は、よく見たら全て蓮である。極楽浄土ですな。

 

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宝物館。

常時鍵がかかっていて、寺務所で見学希望があると係りの人が出向き、わざわざ鍵を開けてくれるという個別・VIP待遇方式である。

 

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仏像、曼荼羅、中将姫絵伝とかいろいろ展示されているが、一番びっくったのは法然上人と平重衡ゆかりの「平家物語に登場する松陰硯」だった。

 

 

奥院から手前に戻り、正面・曼荼羅堂、左・金堂、右・講堂の3つあわせて拝観料500円也

 

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上の宝物館もそうだが、中に入ると係りのおばちゃんが、5~10分間の録音された(CD?)簡単なガイドを流してくれる。そのどれもが最初「ゴ~ン」と鐘の音から始まる。

 

たんに能書き説明文を読んでいるより、まず全体像をざっくり掴むためにはいい方法だと思う。

 

 

あまりの広さと暑さでつかれてきて、西塔はパスし、東塔だけは足元まで行ってみた。

 

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んで、次は中之坊。拝観料500円

 

中之坊庭園・香藕園(こうぐうえん)は大和三名園の一つだそうな。

 

ちなみにあとの二つは竹林院 群芳園(ちくりんいん ぐんぽうえん、吉野)と慈光院(郡山)らしい(今日は「らしい」「だそうな」多発)。

 

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京都の庭園のように大量に観光客が押し寄せるところでもないせいか、建物・庭園ともそれほどていねいに手入れ・整備されてはいないが、そんな日常的なところもまたよし。

 

それととにかく静か。空飛ぶ飛行機の音も道路を走る車の音、テレビの音も聞こえず、大阪のようにバカでかい声でしゃべるおばちゃんもいない。自然の音しかしない静けさがたまらん。

 

 

中之坊ではお抹茶もいただけることを事前チェックしていたので、抹茶券500円もお願いしまーす。

 

しかも重要文化財指定の書院でいただけるのである。

 

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広い書院の座敷で一人でいただきますた。

 

結構なお点前で(^^) でもお菓子は、うちの母言うところのまさに「仏さんのお菓子」だった。

 

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名園眺めながらマッチャ。「そうだ 京都、行こう。」みたいな風景。Favourite thing~♪

 

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んで、記事書きながらウェブサイトチェックしていたら、拝観+お抹茶1,000円→900円のクーポンを発見。ヘタこいた~(^^;

 

 

お抹茶の他に写経(こっちは一筆ではなくガチ写経)・写仏体験(どちらもなんと1名様から可能)もできるのだが、相武紗季と松下奈緒の写仏体験写真と作品が掲示されていてびっくり。

 

考えてみたら、二人とも実は関西人。なかでも松下奈緒は奈良(生駒)生まれ。

 

 

それにしても今回、当麻寺舐めてたわ。小学校の頃の記憶しかないので、こんなに広大な大伽藍だとは思わなかった。同じ遠足でも道明寺の比ではない。

 

広大な境内をのんびり(とはいえ暑かった)拝観し、ちょっとは仏の心に近づいたような気がした(^^;)

 

 

そんな当麻寺お詣り後、「民芸品の店 和(かず)」で、大和吉野の味自慢・吉野桜味噌焼ねぎ小胡瓜540円をお買い上げ。

 

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実は行きしなにお店のおばあちゃんがいろいろ試食させてくれたり、お茶まで出されてしまい、これは買わなあかんなあと思っていたので(爆)

 

ちなみにこのお店は、トレジャーハンターでますだおかだのますだが来店していた。

 

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その後、当麻寺站に向かう途中、ちょうど中間点あたりの柿の葉ずしヤマトさんでお昼。ヤマトさんは実家の近くにも店舗があり、いつもお世話になっております。

 

柿の葉ずしヤマト

https://kakinoha.com/

 

そのヤマトさんは基本持ち帰り・通販なのだが、当麻店はイートインスペースもあってお買い上げ商品を食べることも可能。さらにカフェ・メニューもある。

 

ご注文はそのカフェ・メニューから柿の葉ずしセット1,045円、お願いしまーす。

 

構成は柿の葉ずし(鯖×3、鮭×2)、にゅうめん、奈良漬その他漬物、柿羊羹(もう一個はわからん)。

 

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久しぶりの柿の葉寿司、そしてにゅうめん、美味しゅうございました。

 

 

デザートというべきか、せっかくなので当麻名物・中将餅。当麻寺站前の中将堂本舗さんで、温いせん茶と中将餅400円を食う。

 

▲食べログでの評価は驚異の3.63\(◎o◎)/!

 

 

中将餅の中将というのは当麻寺ゆかりの「中将姫」のことで、その「中将姫伝説」にちなんだ、よもぎ餅をこし餡で包んだ和菓子である。

 

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見た目ほど甘くはなく、個人的には5~6個くらいは軽くいけてしまいそ。お茶も上品な渋みというか、高級品と見た。

 

 

心安らぐ当麻寺後は天王寺経由で帰宅。

 

のんびり・温厚な奈良の人に接した後大阪に戻ってくると毎度だが、大阪(とくに市内)のおっさん・おばはん(と、20~30代女性)はなんでそんなにイライラ・ケンカ腰で歩いてんの?と思ってしまう。もー、奈良の人を見習って落ち着け(再爆)