塔の滝行場にやってきました。
塔の滝行場は役行者が開山されて凡そ150年後、弘法大師が巡錫され密蔵曼荼羅の具現に相応しい山容に感応され、山内七つの霊瀧を七宝と称え七福神を配祀しました。
此処には毘沙門天を奉安、その持物から塔の瀧と名付けました。
五帝龍王
塔の滝行場の五方位を結界し守護している五体の色帝龍王を総体として祭っています。
清瀧大神・白瀧大神
義犬の墓
宇多天皇(889〜898)の寛平二年(890年)三月、紀伊の猟師が犬を連れて、当山の行場「蛇腹」付近で一匹の鹿を追っていました。
猟師の傍の大樹には大蛇がいて、猟師を狙っていましたが、猟師はそれに気づかず弓をつがえ、鹿に狙いを定めて射ようとしたそのとき、猟師の愛犬が急にけたたましく吠えだしました。すると、犬の鳴声におどろいた鹿は逃げてしまい、獲物を失った猟師は怒って、腰の山刀で吠え続ける愛犬の首に切りつけました。
犬は切られながらも大蛇めがけて 飛び上がり、
大蛇の頭に噛みついて、猟師を助けて大蛇と共に倒れました。
ようやく事の重大さを知った猟師は、自分の命を救って死んだ愛犬の骸をねんごろに葬り、弓を折って卒塔婆とし、その後七宝瀧寺に入って僧となり永く愛犬の菩提を弔いつつ、安らかに余生をすごしたと語り伝えられています。
後にこの話を聞いた宇多天皇は「報恩の義犬よ」と賞し、「一乗鈴杵ヶ岳」を改め「犬鳴山」と勅号を与えたと伝えられています。
遠吠えしている犬の像
わかります!?
アップです。
観音堂
宇賀耶白長弁財天
護摩場にやってきました。
布袋尊