![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180312/22/osaka-no-ossan-no-blog/28/e4/j/o0960054314148368209.jpg?caw=800)
創建年代は不明ですが、由緒は「神功皇后の三韓征伐の帰りに難波に海路をとったが、船は海中をぐるぐる回るばかりで前に進まなかったので占いをたてたところ、天照大神から摂津国の広田の杜に祀れという神託が下ったため、この地に天照大神の荒魂・撞賢木厳之御魂天疎向津媛命を祀ったことに始まる」とされています。
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アカエの話 境内掲示
古くから、廣田神社の神使とされてきたアカエ。赤鱏あるいは赤鱝と書くアカエイの関西での呼び名ですが、絵馬として神前に奉納されていますから、ごらんになっていることでしょう。
古くから、廣田神社の神使とされてきたアカエ。赤鱏あるいは赤鱝と書くアカエイの関西での呼び名ですが、絵馬として神前に奉納されていますから、ごらんになっていることでしょう。
このアカエ、痔疾をはじめ難病悪疫の守り神として広く信仰されており、アカエを断って、つまり断食して祈願すれば、霊験あらたか難病も治癒するといわれます。
特に痔疾にあらたかだとされるのは、アカエの尾には鋭いトゲが飛び出していて、トゲには鋸状(ノコギリ)の歯が逆向きに並び、これに刺されると傷口が荒れ、その毒によって物凄い痛みを覚えるからで、漁師はアカエを捕らえると同時に尾の付け根からぶっつりと切り落してしまうそうです。
この尾を断ち切ることをアカエを断つにかけて、トゲに刺された痛みにも似た疾患を無くすといった信心が生まれたのかと思われます。
廣田神社のあるあたり、いまも木津の漁市場があるように、昔は漁師町だったからでしょう。舟底の冷えなどで漁師に多かったといわれる痔疾がアカエ信仰と結びついたのかもしれまん。
もっとも、アカエが美味だったこと、さらに漢方薬として珍重されていたことも、これを断たせることで献上につながったのではないか、かつて廣田神社の宝物に禁裏御所御厨子所御肴物御用の魚箱があったことと重ね合わせて、ちょっと意味深く思った次第です
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