10月10日(日)の深夜、空は久しぶりに良く晴れました。星を見て楽しみました。
もうすっかり秋から冬の星座でした。
都下にある自宅でも4等星近くまで見えました。
くじら座のミラは今が見ごろで、2.5等くらいでした。


久しぶりにワイドビノ28(2.3倍40mmオペラグラス)を使って見たら、6等星まで見えました。アンドロメダ銀河M31もかすかに分かります。


ワイドビノはとても曲者です。光軸とピントが少しでもずれると、星が二重になり、大きく崩れて、見るに耐えません。

そこでこのワイドビノゴーグルを付けて、できるだけきっちり目幅も前後幅もピントも合わせてから見ます。

そうするとまあまあの星を見ることができます。


空青のブログ


これを顔に付けるとまさに怪人です。ゴーグルをつけるとしばらく顔に痕が残ってタヌキみたいになってしまうのが残念です。従って、一人で星を見るとき専用です。


ゴーグルを使うと、手振れがなくなり安定した星空観察ができます。
しかし、かなりきっちり光軸を合わせても、星像は完璧ではなく微妙に崩れます。

なぜなら、ゴーグルが左右対称に作られているのに対し、残念ながら私の顔のほうが左右対称ではないからです。

ゴーグルをはずし、ワイドビノを手に持って自分の顔に合わせて微妙な調整をすると、良く見えるポイントがあります。が、ポイントはまさに1点しかなく、手振れするのでベストの状態を維持するのは難しいです。


ワイドビノ本体を手に入れたのはヘール・ボップ彗星のときだから、もう13年前になります。長い付き合いです。

ゴーグルのほうは2年前に買いました。ワイドビノを挟む部分のクッション用の小さなゴムがありましたが、すぐなくしてしまったので、今ではティッシュを小さく折りたたんでクッション代わりにしています。


私にとってワイドビノは、たまに使って面白がって、使いにくさを思い出して、また仕舞い込んでしまう機材の代表です。

次はいつ使うのだろう。

今年のノーベル化学賞に、日本人から鈴木章氏と根岸栄一氏の2名が選ばれました。素晴らしいです。

両氏とも生きているうちに認められてよかったです。

他にもノーベル賞級の発見をした日本人研究者はたくさんいます。


両氏は、資源のない日本は科学技術で未来を切り開くべきだとか、若手研究者は海外に行って見聞を広め海外から日本を見るべきとか、受験勉強で基礎をしっかりやるべきだとか、困難に挑戦してなお永遠の楽天主義であるとか、ごく当たり前ですが含蓄の深いことをおっしゃっています。本当に頭がいい人なんだろうと思います。


私はあまり勤勉ではないので、自分を振り返るとこういう当たり前のことは恥ずかしくて言えません(--;


しかしそんな私でも、日本の政治家はつくづくどうしようもないと批判していいでしょう。


蓮舫大臣が国会内違反撮影 300万円近いブランド服で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101007-00000003-jct-soci

なにこれ。

プロ野球、セリーグは中日、パリーグはソフトバンクが優勝しました。

予想では、以前書いたとおり阪神と西武が本命だと思っていたので、両チームの最後の失速はやや意外でした。


8月下旬の時点で、阪神と巨人がつぶし合いをしていると中日が漁夫の利を得る可能性が高い、とは書きましたが、中日の優勝の可能性は3割程度だと思っていました。

戦力を見ると決して最強ではない中日ですが、ここぞというところで勝つ勝負強さが光りました。落合監督の采配も良かったのでしょう。

ある意味日本的な、柔よく剛を制す戦いぶりだったと思います。

あと、ヤクルトの小川監督代行は、あの戦力で、あの借金を全て返済したのですから大したものです。


これだけシーズンを通して頑張って戦ったのだから、またクライマックスシリーズと称して日本シリーズ出場をかけて争う必要があるのか、少々疑問です。

今年、中国がGDP(国内総生産)で日本を抜いたといわれています。
GDPと、先日の尖閣諸島の領海侵犯の件は、要するに中国が強大な軍事力と経済力を持ったということです。

もっとも、中国は突然偉そうになったかのように見えますが、もともと紀元前から中華思想の国で、周辺諸国を属国にして脅迫して貢がせるのが当然という国です。

19世紀末から20世紀半ばまでGDPが低迷していたのでしばらく大人しかっただけで、19世紀以前はやはり強かったです。


世界のGDP(国内総生産)のうち、どの国がどれだけの割合を占めていたかの歴史を表したグラフが面白いです。


空青のブログ

推定値だし、2008年の時点ですでに中国が日本を大きく上回っているのがおかしいなど疑問はありますが、まあ傾向は分かります。

(追記:これはPPPという基準で見たGDPだそうです。どの国でも同じ材料で作るビッグマックの値段が国ごとにどう違うかで物価の違いが分かるように、同じ商品の物価が国ごとに違うのをできるだけ計算に取り入れて推定したGDPだそうです。一般に発展途上国の通貨はドルに対して安いけど、それで生活できているのだから、PPP基準だとGDPが高めに出るのだそうです。)


http://www.economist.com/node/16834943 から借用しました。


近代以前はほぼGDP=農業生産です。従って、多くの人口を養えるだけの農業生産のある国がGDPの上位を占めていますね。


この棒グラフを見てすぐ分かるのが、インドと中国が19世紀初頭までずっと1位か2位を占めていることです。古代からずっと人口が多い土地なのでしょう。
あと、このグラフに出ていないけど、本当はペルシャ(イラン・イラク)が古代から近代初頭までずっと上位を占めているはずです。

イタリアは、紀元1年の時点では古代ローマ帝国の中心地で、GDPはインド、中国に続いて3位ですね。

ローマ帝国は基本的に農業国でしたが、合理精神が強く、高度に発達したインフラと軍事力で、周辺諸国を圧倒し富を蓄積しました。
しかしその後、農業生産も軍事力も外注で済ませるようになり、贅沢にふけるようになって弱体化したと言われています。

外注は合理化を進めると必然的に通る道なのかもしれませんが、短期的には楽して儲けられても、長期的には怠惰と衰退をもたらすのでしょう。


イタリアから生産や軍事を委託されていた地域は、主に小アジア、シリア、ガリア、スペイン、北アフリカ(エジプトからモロッコまで)です。古代末期から中世にはこれらの地域がイタリアをしのいで栄えてきました。

1000年ごろには、小アジアやシリアを中心に東ローマ帝国、ガリアを中心にフランク(フランス)王国、北アフリカからスペインにイスラム帝国が栄えていました。

フランス以外は棒グラフに入っていませんが、その他が増えているので、それが東ローマとイスラムの寄与のはずです。


こうして衰退の一途を辿ったイタリアのGDPは、中世の1000年ごろはずいぶん小さくなっています。

しかしちょうどその頃、イタリアではローマ教皇を中心にカトリック教会がオカルト(キリスト教)をはやらせ、ヨーロッパ中から非常に組織的にお布施をかき集める霊感商法が成功し始めます(^^;。

オカルトで人々を扇動し、十字軍、特に第4回十字軍では東ローマ帝国を滅ぼして莫大な財宝をイタリアに持ち帰りました。

1500年(ルネサンスの時代)、再びイタリアが3位に躍り出たのは、こうしてかき集めたお金で、イタリア各地で教会建築、絹織物、絵画など贅沢品の生産が活発になったためでしょう。
しかし近代になり、贅沢品の生産よりも日用品の大量生産が物を言う時代になるとイタリアは再び衰退し、観光でボッタクる国家としてなんとか生き残り現在に至ります。


日本は、1000年ごろ(平安時代)にそこそこのGDPになってから、1700年ごろ(江戸時代中期)までずっとそこそこですね。
1700年まではほぼ農業国で工業生産がほとんどなかったのが、そこそこのままだった原因でしょう。
それでも、コメの品種改良と関東・東北地方への新田開発のおかげで、世界の中での順位は下がらずにいたんでしょう。
同じく農業国のフランスも中世から近代初頭までずっとそこそこです。


1700年に入ると、イギリスが羊毛と毛織物産業でGDPが増え始め、1820年には産業革命で一気にイギリスが工業国として躍り出ていますね。それまでイギリスのGDPなど微々たる物でしかありませんでした。
少し遅れてドイツとアメリカがやはり工業国として急激に拡大しています。

欧米列強は工業化とともに大量の近代兵器を作り、アジアやアフリカの支配に乗り出していきました。


日本は、1870年(明治初期)に順位を大きく落としているのが分かります。農業が衰えたわけではないのですが、工業生産で欧米に圧倒されていたためですね。

これに危機感を持ったことが明治以降の工業化の原動力だったのでしょう。おかげで1900年には少し順位が上がっています。

一方危機感がいまひとつ薄かった中国やインドは農業国のまま、この時代にずるずると順位を落とし、近代兵器を持つ欧米列強の支配下になっていきました。


1900年以降、今度はイギリスが衰退していますね。

過去の資産で国民が働かず福祉で暮らすようになったこと(英国病)や、世界中に植民地があっても飛び地支配なので、同時多発的に独立運動が起きると抑えきれないのと、アメリカのように現地で資源採掘から工業生産までできる国に比べて(特に有事の際に)コストやリスクが多くなる運命にあったことが原因でしょうね。
特に2度の大戦でドイツの潜水艦作戦でイギリスの船が次々に沈められましたし、スエズ運河をエジプトに奪われましたし、香港も手放さなければなりませんでしたし。


日本は富国強兵政策のおかげで明治から昭和の初めまで独立を保ちました。しかしアメリカやイギリスに必死で追いつこうとしすぎて、長期戦略もないまま身の程を知らずに戦争して負けて、かえって一時独立を失ってしまいました(しかし戦後の高度経済成長で再びGDPが伸びました)。


中国は2008年の時点で大復活を遂げていますね。改革開放路線、つまり海外貿易と工業化の結果です。

これは日本が明治維新後に通った道と同じですが、中華思想を持っているため戦前の日本以上に危ない国です。

中国の次に発展するのはインドでしょう。


おお、この2000年間の世界史を一気に勉強できてしまいました(^^;

学校でもこうやって歴史を教えればいいのにと思います。


日本が今後、古代末期のイタリアや19世紀の中国・インドや20世紀のイギリスのように、ずるずる衰退していくのか、それともこの危機をバネに復活するのか、今は大きな分岐点に立っていると思います。

あと、長期的に考えて、日本が今後同盟を結ぶならインドでしょうね。インドはまあまあ穏健な国で、日本とは仲良くやっていけると思います。あちらは非同盟主義なので緩やかな協定にとどまるでしょうけど。

鳩山前首相がまだ在職中の4月末に、同じタイトルで記事を書きましたが、実際に6月初めに鳩山が首相を辞任しました。私の予想はよく当たるんだ。


今回も「次の首相は誰かな」と少しとぼけた書き方をしましたが、今回は本当は「即刻総辞職しろ」と書きたいくらいです。

菅首相(と仙石官房長官)本人は、まだこの事態を数十年に一度あるいは数百年に一度の国難だと分かっていないようですが、今は、16世紀にスペイン・ポルトガルが、また19世紀に欧米列強が日本に攻め寄せてきたのと同じか、それ以上に危ない時期です。

中国が強大な経済力と軍事力を背景に、日本や東南アジア各国に侵略を仕掛けているこの事態に、現政権が対応できていないのは明らかです。

菅政権は長く持たないでしょうし、持たないでほしいです。


多くの国、特に大国は、衰退の兆しが見えてくると、内部の矛盾や不満を外にそらすため、外国に対して異常に攻撃的になるものです。また急激に拡大したあとは急激に衰退するのも歴史上よく見られます。

ということは、まもなく中国もバブルがはじけ急激に衰退するのでしょう。しかしそれまでの間、周辺諸国にとっては大変迷惑な時期が続きます。


平和ボケして水と安全をタダだと思っている典型的な日本人の私ですら、とうとう憲法改正の時期が来たと思います。

このブログは、天文や漫画や園芸やスポーツ観戦などの趣味の話を中心に、生活の中でちょっと楽しかったことや疑問に思ったことなどを書くつもりで立ち上げたんですが・・・


今の民主党政権があまりにひどくて、またそんな売国政党をかばい続けたマスコミがあまりにひどくて、腹が立つことが多すぎたため、このブログは主として政治への不満をぶちまける場に成り果ててしまいました。

当初こんなつもりではなかったんですよ。


私のような貧乏人が不満をぶちまけたところで、世の中が何か大きく変わるわけではないのですけどね。

尖閣諸島に侵入した中国人を釈放し、外交で敗北を重ね続けた日本政府の対応に、私は涙が出るほど情けなく感じます。


民主党の政治家や左翼系新聞やテレビに出る偉そうな評論家や自称インテリのブログなどは、国際協調が大事だとか日中友好だとか互恵関係だとか耳障りのいいきれい事ばかり言っていましたが、ヤクザ国家にきれい事など通じるわけがありません。

あと数年のうちに沖縄列島は中国の支配下に入り、その次は九州に侵入するかもしれません。


もともと民主党の母体である社会党というのは、戦後アメリカ軍の代わりにソ連軍か中国軍に日本を占領してもらって日本を社会主義国家にするのが目的で設立された政党ですよ。


社会党・左翼系マスコミは、その目的を達成するために、日本とアメリカを離間させ、社会主義国家の独裁を隠して平等でいい国だとウソを宣伝し、福祉福祉と唱えて誰かの稼ぎに寄生して遊んで暮らせればいいという人をどんどん増やして日本を衰退させ、「悪のアメリカ軍」を追い出し、念仏「憲法9条」を唱えるだけで平和が実現するなどと宗教じみたウソを言い続けて日本の自主防衛も放棄させ、そのあとにソ連軍か中国軍を呼び寄せようと、長年かけて活動してきたわけです。これは誇張でなく本当の話ですよ。


今では民主党に看板を変えて、平和だの協調だの友好だの互恵関係だの東アジア共同体だのと、ちょっとインテリのオバサン好みのきれい事を言い続ける方針に転換したけど、日本国民を騙せても、中国みたいなヤクザ国家をもそんな気持ち悪い念仏で動かせると本気で思い込んでいたのですから、救いようがないバカです。

だから左翼勢力(社会党・民主党)なんかに政権を与えちゃダメだってあれほど口すっぱくして言ったのにさ。


日本人は基本的にお人よしなのでしょう。去年の衆院選で、民主党の政治家のような口先できれい事をいう人は本当にいい人なんだと信じてしまった連中がいっぱいいたようです。よそのブログ見るとそういうのがゴマンと見つかります。


また日本人は、市民は国家防衛につながる義務(兵役や納税)を果たして初めて権利を主張できるものだという、西洋では古代ローマ以来「市民」階級が持つべきとされている気高い原則を持っていません。

本来はその原則の上に参政権があるんですが、日本ではそういう歴史も伝統もなく、特にオバサンなど、芸能人の人気投票と同じレベルの意識で選挙に行く人が多いのでしょう。


さらに、良くも悪くも江戸時代の庶民と意識が変わってなく、民主党の政治家のことを、埋蔵金を発掘して庶民に小判をばら撒いてくれる義賊ねずみ小僧みたいに信じていた人が多いのでしょう。子供手当てや農家戸別補償だとかの現金バラマキ作戦や高速道路無料化だとかのタダ作戦のワナにまんまとはまり、働かず税金を払わずタダでサービスを受けられ国がバラまいてくれるお金に寄生して暮らせるんだと信じてしまった人が世の中たくさんいるのでしょう。一度生活保護で暮らすようになると味を占めて二度と働けなくなるそうですからね。


本当にとんでもないです。ああいうのを売国奴と言うのです。

困ったことに、自民党の中も売国勢力がいっぱいいるんですけどね。

明治憲法は日本の伝統からかなり逸脱し、ドイツ帝国憲法をまじめにまねて作ったものでした。
実際、第一次大戦までは勝ててよかったかもしれませんが、結局第二次大戦での敗戦という悲劇となりました。

軍の最高責任者も天皇と言うことになり、しかもそれは現実の指揮官ではなくイメージ的なもので、天皇には実際に戦争の開始や終了などの実務をする権限がなかったので、天皇の権威を笠に着た軍部が増長し政治へ関与するのを止められない仕組みになっていたのが、悲劇の大きな原因です。
軍部も多くの派閥に分かれていて、それぞれ目先の利益確保を優先して外交で失敗を重ね、50年100年後を考えた作戦など立てられないし立ててもすぐ覆されるという、だめな作戦の典型でした。
神聖の笠を着ると権力の拡大解釈が止まらないという歴史のよい見本です。


当時日本が見本としたドイツ帝国も、外交の失敗を重ねて第一次大戦で敗れて解体、皇帝は亡命しました。
その後ドイツ共和国では政情不安が続いて結局ヒトラーが台頭したのですから、結果を見れば明らかに日本はまねてはいけないものをまねたのでしょう。

幕末に尊王思想が流行り、その勢いで倒幕し天皇を中心とする新政府を作ったのはぎりぎりOKとしても、その後憲法制定の段階になったらそろそろ幕末以来の尊王思想は卒業すべきだったのではないか、天皇の権威をそんなに過大に扱う必要はなかったのではないか、と思います。


明治時代、ドイツ皇帝風に軍服を着た天皇を見た京都の一般人が、こんな姿は天皇さんじゃない、このままでは日本が危ないと噂したという話があります。

京都の人の勘は正しかったわけです。


おかしなことに、(たまたま19世紀末に急速に発展していたドイツ帝国をまねて作ったにすぎない)戦前の明治憲法下の日本(わずか56年間)こそが理想だとか古くからの伝統だとか言う人が今でもいます。
そういう人(いわゆる右翼)は、京都の人から見たらいかにも田舎者の浅い伝統主義者でしょう。


今の日本国憲法では、天皇は軍と無関係になり、また政治家が天皇を政治利用するのを禁止し、政教分離し、一人への権力の集中を制限し、平和を説いています。
これはある意味江戸幕府の政治に近く、明治以前の伝統に戻ったもので、GHQによる押し付けであったとしても、結果的には日本的であり案外よくできていると私は思っています。時代に合わせて多少の修正は必要でしょうけど。



ところでなんで明治の政府高官やインテリが欧米をまねたかというと、それはもう、欧米人から田舎者だと言われたくなくて必死だったという感情がかなり大きいと思います。
田舎者とは日本人が一番言われたくない言葉ですからね(^^;

日本人は、幕末のペリー来航で、自分たちは欧米から見たら田舎者だと深くさげすんでしまい、欧米に大変な憧れと劣等感を抱いてしまって、ひたすら忠実にまねようとしてしまいました。

いつの時代も、プライドの高い人は、他人にバカにされたことをしつこくうらみ、また他人にバカにされたくないという感情が行動を起こさせるものです。

その結果が日本の伝統から逸脱した明治憲法の制定で、さらにその結果が軍部への権力集中、日本の敗戦、大勢の人の死なのだから、政府高官やインテリの罪は深いと私は思います。
制定当初はそんな事態を想定していなかったのでしょうが、性善説に基づいてはいけないという歴史の良い見本です。


インテリが欧米コンプレックスにとらわれず、もう少し穏健に、日本の伝統を緩やかに変えて、戦争に深入りしないで済ませた近代日本があってもよかったのではないかなあと。
インテリは自分の言動が実は単なるコンプレックス(幼少の頃のイヤな体験や青年時代の劣等感)に基づいていないか、世論を扇動した結果国民を破滅させることにならないか、常に反省する必要があるでしょう。


しかしこの手の人は今でも新聞にたくさん記事を書いていて、二言目には欧米では日本より進んでいるとか、スウェーデンでは福祉が良くてステキだとか、あちらではあちらではと言うのですぐに見分けがつきます。
あちら出羽の守というやつですね。こういう人は何かコンプレックスを抱えている人ですから信用してはいけません。


そういうインテリなどより、町工場のおじさんや八百屋の大将や農家のおばちゃんのほうが常識的で真っ当な政治感覚を持っているのかもしれません。
ただしそういう常識ある一般大衆も、連日マスコミの垂れ流す偏向報道を見続けていたらさすがに感覚がおかしくなってしまうでしょうけど・・・


ちょっと政治に関心を持った人やインテリぶった人は、小泉とか小沢のような壊し屋政治家を見て、この人なら自分の理想に近い政治をやってくれるのではとものすごい期待を抱いてしまうようです。ちょっと検索するとそういうブログはゴマンと見つかります。
しかし私には、あの手の政治家は詐欺師に見えます。期待を煽って自分の権力に利用するのがうまいだけで、権力欲は強そうですが、国際情勢が難しい時代に外交で勝ち日本の平和と国益を守るという、国民にとって一番大事なリーダーの資質を持っていない人に見えます。


つい数年前まで小泉小泉と持ち上げていたマスコミや評論家連中が、その後簡単に手のひらを返して小沢小沢と持ち上げました。
親米派(読売や産経)が小泉を、親中派(朝日や毎日)が小沢を持ち上げる傾向はありましたが、本当は期待を煽ってくれる人なら誰でも良かったのでしょう。
小泉や小沢の話題を載せれば売れるという事情も大きいでしょう。
政治家と評論家が共謀して詐欺を働いているのか、評論家は(根がまじめなので)政治家の詐欺にだまされやすいのか、そこまでは分かりませんけど。
次はマスコミは誰を担ぐのでしょうか?みなさん注意して観察しましょう。


新聞や政治評論なんかまじめに読むと頭でっかちのインテリバカになりますから、そんなものは読まないか笑って読むべきで、若いみなさんは大人になったら漫画や娯楽小説を読みましょう(^^;
選挙のときは改革改革と叫ぶ人やバラマキを言う政治家には投票しないようにしましょう。改革とは税金を増やすことだし、バラマキの財源はあなたの財布です(^^;


って、歴史の話からだいぶずれてしまいました。

人が何かに費やせる時間とエネルギーには限りがあります。普通の庶民の神経であれば、何かに決断を下すことは特に緊張を強いられる作業なので、一年中あらゆることを自分が決断していたら体が壊れてしまいます。


だから、トップの独裁をやめさせるには、一年中一日中休ませずに本人に決断をさせ続ければよいのかもしれません。普通はイヤになってしまうでしょう。

それでも独裁を続けられる人は、織田信長のようにもともとどこか感覚が壊れている人で、百年に一人とか数百年に一人しかいません。

いろんな逸話を読むと、信長は幼少の頃から、この世の全てを把握したい、理解したい、機械を設計して作って動かすように世の中を設計しなおして動かしたい、不合理なものが幅を利かせる状態をなくしたいというような根源的な欲求に突き動かされてきたようです。そういう心理のことを良い意味でリーダーシップと言えばリーダーシップだし、悪い意味で権力欲と言えば権力欲なのでしょう。

信長本人にとってはそれが当たり前のことだったので、部下に理解されずいらだつことはあっても、自分が決断して部下に命令すること自体は全然苦にならなかったようです。

(自分の上司にはしたくないタイプですが・・・)ともあれ信長のおかげで戦乱の世が鎮まってきて、農業工業商業すべてが向上したことは評価したいです。


外国では、多くの国が地続きで、気を抜くとすぐ外国が攻めてくるという緊張感や恐怖感が国民の間に染み付いています。だから基本的に、一年中決断を迫られても耐えられる信長タイプの人がトップの資質として求められます。


一方日本は島国なので、外国が攻めてくるという危機感が薄く、危機感が高まったときにだけ信長タイプの人が求められますが、それ以外の時代には、のほほんとしたお殿様が理想とされます。

特に、江戸時代には朱子学が奨励されて秩序を保つことが優先され、のほほんとした殿様を実務派の家来が支えて差し上げることが理想とされました。

この理想は今の日本でも続いていて、どこの会社や組織でも同じ構図があるようです。

平和な江戸時代に、もし織田信長のような人物がどこかの藩に現れていたら、平和を乱すものとして早めに始末されていたでしょう。


しかし混乱の時代に、権力欲が弱い人がトップに立つと、混乱の収拾がつかず戦乱が長引いて国民にとってはかえって迷惑です。

島国の日本でも鎌倉末期や戦国時代など混乱の時代がありました。元寇のときは北条時宗がリーダーシップを発揮しましたが、その後の南北朝の動乱では、足利尊氏がそういうリーダーシップを期待されていたのに本人はどうももともと権力欲が弱く決断力が少し足りない人だったようです。かといって尊氏に代わる人もその時代には現れず、国民は大変迷惑をこうむりました。

混乱がまずまず収まったのは3代将軍足利義満の時代です。その義満は生まれつき大変権力欲や独占欲が強かったようで、子供の頃ある美しい景色を見てこの景色をそのまま自宅へ持ってまいれと命令したという逸話があります。

(自分の上司にはしたくないタイプですが・・・)しかし南北朝の動乱を鎮めた業績だけは評価したいです。


足利義満は全国の武家を服従させたあと、続いて婚姻関係で天皇家を乗っ取ろうとした矢先になぜか急死しました。そういえば織田信長も全国統一まであと一歩で、朝廷からの任官を断った(天皇の権威あるいは天皇そのものを不要と見ていると受け止められた)矢先に本能寺の変で倒れました。


というわけで、日本では普段は庶民的な人がトップになるのが良いとされ、混乱の時代には、生まれつき権力欲の強い性質を持った人にリーダーシップを発揮して事態の収拾をつけてもらうが、その人が天皇をも支配しようとしたら倒すのが慣わしです。

伝統や精神的基盤をなくした国は一時的繁栄はあっても滅亡も早く、そのときものすごい数の人々が巻き添えを食って死んでしまうので、日本はこの慣わしで良いのだろうと思います。


ついでに、そういうわけで、こないだの代表選で、小沢が国有財産を証券化して国内外に売って財源にすると主張し、それに対して菅陣営が国有財産には皇居も含まれるから証券化はダメだと反論したとき、これで小沢が倒される側になったなと思いました。以前から小沢は天皇の国事行為は私が決めると言ったりしていたし。仮に代表選で小沢が勝ったとしてもその後何らかの(合法・非合法の)手段で倒されるだろうなと。

さて、民主党代表選挙が終わって菅政権続投が決まった直後、為替介入が行われましたね。

82円台に割り込んだ瞬間、85円台まで戻しました。


今回の為替介入は日本単独の介入ですから、効果は限定的だといわれています。

それでも、経団連や産業界の期待が大きいから、菅新内閣の支持率が十分上がるまで続けるだろうと私は思っています。

もともと菅首相は日本の産業にとっては95円が望ましい水準だとか言ってマスコミに叩かれて、そのあと介入に消極的になったところを投機筋に狙われて超円高になり、今度はマスコミに介入やれやれと叩かれて、介入に積極的な小沢に人気が集まりかけたので今頃になってやっぱり介入をやったというわけです。マスコミが悪いですが当人もなんともいいかげんなものです。マスコミ受けを狙って目先のことしか考えていないっぽい、いかにも民主党の政治家だなあと思います。


ともあれこれで実際に支持率が上がると、介入に否定的だった政治家連中も簡単に手のひらを返すでしょう。政治家にポリシーなんかないですから(あるとすれば、人気を上げて次も選挙に勝って権力を握ることがポリシーですね)。すると民主党内の小沢派も大人しくなる。来年度予算案の審議でも、自民党や公明党や少数政党が擦り寄ってくる。
衆議院は首相が解散を宣言しない限り任期はあと3年あるし、菅の民主党の代表としての任期はこれから2年ある。来年度予算案を乗り切ってしまうと政権は案外長持ちする。

っていうシナリオを、仙石氏あたりが考えたのかなあと。まあ私の勝手な想像ですが。


逆に、介入が失敗に終わったら、二番底、支持率10%、野党や与党内の攻撃やまず、来春までに解散総選挙、小沢新党結成、民主党敗北となるでしょう。


しかし・・・どうせ介入をやるならもっと早くやるべきだったと思うんですが。82円台から(産業界が望んでいる)90円台まで戻すのは大変です。

あるいは、円を売ってドルや米国債なんかを買うよりゴールドでも買えばいいのになあと思うんですが。