ジャパン対アイルランド 攻撃編 その1 「1322」→「2321」 | 井上正幸のブログ

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ジャパン対アイルランド攻撃編。

ジャパンのポッドは「1322」。この場合の数字はフォワードのグランドの配置(フォーメーション)であり、4つのポッド(ユニット)にフォワードが外側から「1人」「3人」「2人」「2人」と並ぶ。
バックスは移動するのでこのフォーメーションには入っておらず、9シェイプが3人、10シェイプは2人、エッジは片側1人、もう片側が2人となる。
このエッジに突破力のあるマフィー選手や姫野選手が並んでポジショニングしてるのはアイルランドにとっては脅威。


開始直後3分、ジャパンは「1322」のポッドで展開。折り返しは「2321」とポッドを変形させて9シェイプの「3」とエッジ「2」のポッドを使って連続の折り返しの「ピストンAT」で防御を片側に集めて(グルーピングして)スペースを反対側に作り出して展開。
エッジでブレイクダウンを作り、さらに外側にバックスで展開して最後はグラバーキックで惜しくも抑えることはできなかったものの良い攻撃であった。







ジャパンは、9シェイプを起点にカットアウトでダブルタックルをかわして1人のタックラーにスネイクにつき3人で押し込み、速いリサイクルで展開。
アイルランドは「チョークタックル」でキャリアーを抱えあげようとするが、ジャパンはカットアウトして低く持ち込むのでチョークされない。チョークされそうになればサポートの選手はボールキャリアーではなく、チョークしてるアシストタックラーにタックルしてチョークを剥がす。

アイルランドはジャパンの速いリサイクルの攻撃に防御のポジショニングが間に合わず、オフサイドや倒れこみといった反則を連発。
冷静にPGを重ねてアイルランドを追いかける。


続く。