四十五日目 | idiota

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フィクション・ブログ ただ今逃亡中です。


今日街で昔から仲良くしてもらっている先輩(歳は2つ上だけど留年して、最後は同級生になった。でも色々と面倒臭いので、そのまま先輩と呼んでいます)と偶然会いました。


……いや、偶然というのは言い過ぎで、ちょっと顔を見たいなと思って彼がいる大学(今は大学院で何かやってるそうです)の方面へ向かって歩いていたら発見されて、後ろから声をかけてきたんです。

すごく驚きました。


その先輩は実に面白い……いや味のある顔をしていまして、あえていうなら大仏のような…

まぁ、とにかく見ていると和むというか、何故か落ち着くんですよ。

私にとって彼はいつも親身になって色々と世話をしてくれる、お節介なほど頼れる人です。



ちょっと顔を見るだけにしておこうと思っていたのですが、先輩は困り事にはものすごく鼻がきくので、あっという間に私の様子が少し変だと気付かれてしまい、黙って帰ると家まで押しかけて来て話を聞かれそうだったので今の状況等をすべて話すことにしました。

その前にお昼時だったので、近くの店で昼食をご馳走になりました。
(もちろん先輩のおごりで)


そして事情を話すと、先輩は「そうか、それは大変だなぁ」と眉間にシワをつくってしばらく何かを考えているようでした。

(でもこの人はいつも解決策は与えてくれないんですけどね。ただこちらの話しを黙って聞いてくれるので、それだけでスッキリすると言いますか…)


ところが今日はいつもとは少し違いました。

「ちょっと…2、3日待てるか?」と言うんです。


聞くと就職の世話は出来ないけど、とりあえずの生活費を稼ぐための、単発のアルバイトみたいなのを紹介してくれると言うんです。

しかも何か美味いものでも食べて栄養をつけておけと、少しだけお金を貸してくれました。

あまりに嬉しくて、思わず泣きそうになりました。
世の中にはまだこんなにもイイ人がいるんだなって、優しさが心に染みるようでした。


私は二つ返事で了解しました。


とりあえず2、3日後に連絡して、その時に詳しい説明もするということなので今日は別れました。

持つべきは何とやら。
地獄に仏とはまさにこのこと。

運命を感じずにはいられない、今日はそんな一日でした。