いま気になってること

システム開発で大失敗するパターン

上から目線は絶対にダメですよ


『働き方改革』が求められている昨今(ホントかな?)、これまで人手で行っていた業務を、システム化する状況が急増しているかと思われます。

さらに、生成AIが急に身近になったことで、AIを活用したシステム開発も急増していることでしょう。

https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1620025.html

この『kintone』連携サービス『Smart at AI for kintone Powered by GPT』では、RAG(Retrieval-Augmented Generation)によって、LLM(Large Language Models)によるテキスト生成に、『kintone』で構築したDB(DataBase)の検索を組み合わせることが可能になるものと思われます。

『kintone』は本当に簡単にRDB(Relational DataBase)のアプリを作れちゃいますから、いやー、すごい進化ですよね。

あ、RDBがわからない人 or わかろうとしない人は、『kintone』を使っても何も解決しませんよ。

https://ameblo.jp/orokadaneningenwa/entry-12858059426.html


で、本題です。

このように、テクノロジーが格段な進化を実現するしている中においても、残念ながら、旧態依然とした体質はいまだに残っています。

そのために、せっかく大枚を叩いたのに、ろくに使えないシステムというものが、我々の身の回りにはたくさん存在しています。

なんとなくそうかなーって思える代表作は、『マイナポータル』でしょうかね。

●マイナポータル

https://myna.go.jp/

『マイナポータル』というシステムを開発したAmazon元社員ばかりのデジタル庁においては、おそらく最先端のテクノロジーを使っているはずなんですが、失礼ながら、いくら使っても便利さを感じることができません。

https://ameblo.jp/orokadaneningenwa/entry-12842912452.html

どうしてどうして、そんなことになってしまうのか?

システム開発で大失敗するパターンについて、私が思い付く理由を、以下にいくつか挙げさせていただきます。


  「使わせてやっている」という上から目線

一番大切なシステム化の目的が、うやむやになっているケースが多々見られます。


※Perplexity.aiより引用

システム化の本来の目的は、業務の効率化と生産性の向上です。具体的には、業務プロセスの自動化や標準化を通じて、ヒューマンエラーの削減や業務の属人化を防ぐことが挙げられます。また、システム化により情報の共有がスムーズになり、企業全体の合理化や経営判断の支援にもつながります。企業によってシステム化の目的は異なり、例えば事業拡大に対応するための業務の仕組みづくりや、営業施策の遂行状況を把握するための情報提供などが含まれます。システム化の成功には、目的を明確にし、その目的に合ったシステムを導入することが重要です。目的が不明確な場合、システム導入が効果的に機能しないリスクがあります。

普通のシステムでは、それを使うユーザーが必ず存在します。

業務の効率化と生産性の向上を実現するためには、そのユーザーが、スムーズにノンストレスでシステムを使えることが前提になるはずです。

しかし、よく見受けられるのは、ユーザーの意見をまったく聞き入れないパターンです。

その奥底にあるのは、「使わせてやってるんだからいちいち文句を言うな」という、上から目線の考え方です。

たとえば、当たり前ですが、ユーザーは効率的な入力をしたいわけで、入力が必要なテキストボックスの移動について、PC(Personal Computer)ではタブキーで行っている方が、そこそこいらっしゃることかと思われます。

そのタブキーによる移動の順番が、変になっていることがたまにあって、それを指摘しても無視されることがよくあります。

その理由はおそらく、「誰からも何も言われてないんだからやる必要はない」なんでしょう。

んー、こういうのって、最悪なシステムの典型例なんですよね。

だから、システムの開発と運営おいて、ものすごく重要な『カスタマージャーニー』を、こういうシステムは絶対にまともにやっていません。

まあ、「使わせてやっている」んだから、当然そうなっちゃいますよね。


※Perplexity.aiより引用

システム開発におけるカスタマージャーニーとは、ユーザーがシステムやアプリケーションを利用する際の一連の行動や思考のプロセスを指します。このプロセスを理解することで、開発者はユーザーのニーズや課題を的確に把握し、ユーザー目線でのシステム設計や機能開発が可能になります。

カスタマージャーニーマップは、ユーザーの行動や感情、思考を時系列で可視化するツールであり、ユーザーがどの段階でどのような体験をするかを明確にします。これにより、ユーザーがどのタイミングでどの機能を必要とするかを把握し、開発プロセスにおける優先順位を決定するのに役立ちます。

システム開発においてカスタマージャーニーを取り入れることで、ユーザーにとって使いやすいシステムを提供し、顧客満足度を向上させることが期待されます。

ほらね、『カスタマージャーニー』をやらない理由がありませんよねー。

https://ameblo.jp/orokadaneningenwa/entry-12847121030.html


  既存の作業内容を自動化しただけ

安易なRPA(Robotic Process Automation)が典型例になりますが、既存のやり方について、BPR(Business Process Re-engineering)による抜本的な見直しを行わず、これまで人間がPCで繰り返し繰り返し行っていた既存の作業内容を、ただただロボットに同じことをやらせるというパターンです。

テクノロジーも、社会も、そして人間そのものの考え方も、大きく変化してきているにも関わらず、たとえば昭和時代に考えたアルゴリズムをそのまま使うだなんてことをしても、うまくいくわけがないのは明白です。


※Perplexity.aiより引用

RPAを安易に導入しないための有効な方法として、以下のポイントが挙げられます。

  1. 目的と指標の明確化: RPAを導入する目的を明確にし、具体的な成果指標を設定することが重要です。これにより、導入後の効果を客観的に評価でき、安易な導入を避けることができます。
  2. スモールスタート: 一度に大規模な導入を行うのではなく、まずは小規模なプロジェクトから始めることが推奨されます。これにより、リスクを最小限に抑え、効果を確認しながら段階的に拡大できます。
  3. 業務プロセスの見直し: 現行の業務プロセスを詳細に分析し、RPA化する業務を慎重に選定することが必要です。これにより、RPAが本当に必要かどうかを判断できます.
  4. 社内体制の整備: RPAを運用するための社内体制を整備し、運用ルールやトラブル対応方法を明確にしておくことが重要です。これにより、導入後の混乱を防ぐことができます。

これらのステップを踏むことで、RPAの導入を慎重に進め、効果的な活用が期待できます。

https://ameblo.jp/orokadaneningenwa/entry-12863462027.html


  ユーザー側にも存在している「欲」という問題

歩くだけでポイントが貯まるアプリとか、使っていませんか?

ああいうのが、どんな仕組みになっているのかってことを、一度でも考えたことがありますか?


※Perplexity.aiより引用

歩くだけでポイントが貯まるアプリは、ユーザーのスマートフォンに搭載された歩数計やGPSを利用して、歩数や移動距離を計測します。これにより、以下のような情報が取得されます。

  1. 歩数と移動距離: ユーザーがどれだけ歩いたかを記録します。これはスマートフォンの歩数計やGPSを通じて取得されます。
  2. 位置情報: GPSを利用してユーザーの位置情報を取得しますが、個人情報の安全性は確保されており、「誰がどこにいるか」という詳細な情報は収集されません。
  3. 広告視聴履歴: アプリ内での広告視聴によってもポイントが付与されるため、どの広告が視聴されたかの情報も取得されることがあります。

これらの情報は、ポイント付与のために使用され、個人情報の安全性は多くのアプリで厳重に管理されています。

私の根拠のない勝手な推測ですか、アプリユーザーの歩数、移動距離、位置情報、広告視聴履歴といったデジタルデータが、現時点では有効活用できていないんだと思います。

そして、その価値がまだあまりにも低いため、広告動画に頼らざるを得ないから、執拗に広告動画が出てきているのでしょう。

そもそも、アプリ提供者とそのユーザーの目的が「お金」という「欲」だけですんで、うまくいくはずかないと、私は思っています。

だから、そのアプリ=システムも、おそらく大失敗しちゃうんじゃないのかなって。

ですので、ユーザー側はそのアプリを使うのであれば、何か社会の役に立つんだという意識が必要だと思うのです。

たとえば、古くからある喫煙所マップのアプリなんかは、自分が見つけた喫煙所を新規登録できますので、将来性は少しあるように思います。

ですので、やはりシステムというのは、開発者側とユーザーの「共創」が必要なんですよね。

生成AIによる動画加工とか投資の指南とか、最近は「欲」しかないアプリが増え過ぎです(°̥̥̥̥̥̥̥̥Д°̥̥̥̥̥̥̥̥ )


システム開発で大失敗するパターンには、まだまだいろんなものがありますが、最近目につくのは以上の3つになります。


だからまずは、

しっかりとしたBPRを全員でやりましょう!

♪何より一番大切な 僕らに必要な言葉は 上辺だけのゴミに埋もれ 見つけられない♪


以上になります。


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