∞心機一転まさるの日記∞ -8ページ目

∞心機一転まさるの日記∞

規律の厳しい役所を退職し自然豊かな山間の温泉町に道場を造りスタートしました。しかし元職からメールが一通!堅い仕事の師範役に逆戻り!

翌日は、まさるの出勤日で榊原(カン)さんも一緒に朝の新幹線で上京する。子供たちは〇察庁に一緒に行けないので、ユウリンママとお留守番。

古川の須永先生が診療開始前に迎えに来行くと連絡が入り、前から用意してあるバック二つを香織さんにお願いして、少し早いが入院することにした。

 

留守番は祖父と、ユウリンさんと子供たちにお願いして、玄関に行くと既にワゴン車がバックで寄せてきた。

古川はまさるの父親の実家で、祖父の家だが川渡にいる方が多く、家族でその近くが須永先生の医院だ。香織さんと二人で須永先生の運転する中型のワゴンで移動。

 

須永先生は、ディータイムの診療中じゃ動けないので、診療開始前のフリータイムに迎えに来たようで、道場の事情に精通している先生ならではの、気配りだ。

 川渡の祖父が連絡したようで、古川の祖母の光江さんと正一さんの奥さんの花江さんが、婦人科の前で待機していた。歩いて4~5分の距離で、顔なじみの町内だ。

 

「あ~ら柏木さんがお出迎えだわ」と須永先生も喜びながら、ドアを開けてくれた。

「先生が、わざわざお迎えに行って頂くなんて申し訳ありません」と祖母が礼を言う。

「私は暇人ですから、彩音先生が動ける間に来て頂く方が、皆さんが安心だからね」とサッサっと医院のドアを開け、みんなを誘導する。

 

総合病院の部長を務めた先生とは思えない、軽快な動きだ。

彩音さんは、お輿入れの新婦の様に片手を香織さんに預け、しずしず進む。

光江ばちゃんと花江さんも車の荷物を持って、後に続く。

 

早めの患者さんが待合室から顔をだして

「あ~らお嫁さんのお輿入れだわあ~」と明るく歓迎してくれる。

ご本人は、ひょいひょいと歩けそうだが,今日は淑やかに歩をすすめる。

 

彩音さんは、まさるは忙しいだろうと一応LINEでトークすることにして、一段落して「産院に到着をした」ことをトークした。

昼前にトークが来た。可動式のベットに凭れるようにして香織さんたち話をしていると

「今朝は何にも気付かないけど、大丈夫ですか?」とまさるだ。

 

スマホの会話に切り替え、朝からの経緯を伝える。

「大丈夫です。古川の皆さんと香織さんが付き添っって来て頂いたので、ご心配なく明日の夕方まで、気にしないでお仕事に集中してください」と伝える。

 

「須永先生に気を遣わせたようだね」とまさるが恐縮して居る。

「くれぐれもスーザンには、後で伝えて下さい、あの人は、特休を取って飛んできそうですから」と話すと

「今日は榊原さんも巻き込んで、地下室で(秘密の尋問)の陣頭指揮を執っているから、手抜きは出来ないだろう」と笑う。

 ルール無しの尋問は、桜田門近くの地味なビルの地下2階で、緊迫したやりとりが繰り広げられていた。
9時過ぎに、3人をバラバラの個室で小さなテーブルと椅子をいれ、2対1の睨み合いの格闘技の様な取り調べが続いていた。

運転して居たのが、〇国系の正規の外交官らしいが、不法入国の手引きをし榊原さんの殺害計画を組み立てた張本人らしく、個人用のカバンからアラビア語で書いたプランが見つかった。
大使館の書記官と名乗ったショー・アディム・チンホーが虚勢を張っても少しも驚かず、取り調べる担当者が承知して居るので
「ここは外交特権は通用しない、今の事態を深刻に考えろ!」とテーブルがひっくり返るほどの勢いの二階堂〇部だ。

 

殺し屋と言う触れ込みの「A」に対して、榊原さんが補助で付き添い、この部屋は斎藤〇部補と、書記に早坂〇査長が付いて進行。榊原さんが「俺の顔を忘れたのか?」とマスクを外して、顔を前に突き出した。

「俺を殺しに来たらしいな、俺の写真を持っているんだろ!」と向かいの椅子にドカッと座り、睨みつけた。

 

深圳のやくざで、事件を犯したとき裏社会のチュウさんたら情報を貰って、義父のカン社長殺害で追跡して居たが

「あいつはチンピラだが、殺しを請け負って商売にしている様だ」と横顔を見たことがあった。

その時は面通しが無いので、何となく気になって居た顔だ。榊原さんを見て顔を引きつらせる。
下を向いたので、斎藤〇部補に目で合図し〇部補も頷き

「何でお前が外交官なんだよ!」と腕を伸ばして顎を上げる、苦しそうに藻掻くが、空手4段の右手は頑丈に出来ている。

 

書記の早坂くんは、勤務が終わってから語学教室に通って2年になるので、今日は良い試験台が出来て楽しみにしていた。

早坂くんがアラビア語・フランス語が出来るので問題ないなと、榊原さんが無言で腕組みをしている。

「お前何も言わんのか、どうしたんだカング・タオ」と〇部補が英語で質問する。

 

ビクッとして顔を背けたが、榊原さんの鋭い目で睨まれ落ち着きがない。

「俺を殺せと、誰に命令されたんだ!」と中国語で榊原さんが怒鳴った。

「カング・タオ どこの国で外交ビザを貰ったんだ」と早坂くんが静かにアラビア語で話しかける。

こっちもただの書記じゃなく、腕っぷしも強そうだ。

早坂くんは、証拠品「入国ビザ」をヒラヒラさせながら挑発する。

入国時のビザのサンプル

 

 本庁の12階の会議室で、緊張した面持ちのメンバーが重い議題に、発言が少なく鈴木審議官も全体を見回して

「善意のサポーターが狙われ、事前に察知したからGood resultなら我々司法機関はいらなくなるよね!偶々 入国時の事案が、業務に忠実な民間人のメモから足が付いた訳で、此のことは奇跡に近い事です。今 薄暗い地下室で、当事者でもある榊原氏が、それこそ善意で尋問を手伝っています。彼は正義感の強い人で、若し入国が気づかずに居たら、川渡の柏木〇視の道場近くで、建設中の武道場を嗅ぎつかれ危ない事になったかも知れない。神田さんや二階堂さん・名護さんの戦友とも言える人が救われたことは喜ばしいですが、この結末はここに集まった我々に託されました」

 

「前回のウイルス騒ぎの科学者は、生まれ変わらして国外追放でしたが、今回は曲がりなりにも外交官です、押収した車両は神奈川県〇で盗難車扱いで、廃車処理になりそうです」

>「皆さんが後始末に時間をかけた結果、残留物もなく気掛かりだった車体番号を追跡したらしいです。所有者が破産して行方知れずで、偽装ナンバーをそのままだったので富士山ナンバーと堺ナンバーなどで盗難車扱いで終了します」「従って、某国の総領事が関わっていることは判明せず、幕が下りています。もう一つの懸念は某国の職員が3名行方知れずの件ですが、捜索依頼も総領事が探索に乗り出した気配もなく、拘束した3名の処置はM&SSに一任したいと考えて居ます。処置の予算等はバックアップしますので、滞りなく処理してください」
 
神田〇視が「外務省等には開示しなくてよいですか?」

「あぁ~杉原〇析官には私の方で、経過を口頭で話しておきます」と鈴木審議官。

 

「後始末は、民間人の協力を仰いでも問題ないですね?」

「それなりに信頼のおける企業なり、組織を運用することはお任せします」

 

「今回のこの会議の議事録等は、保存しませんので皆さんのメモ等は、終息時に抹消してください、進行中に判断に迷った場合は私か神田さん名護さんに直接、問い合わせて処置してください」とサービスエリアの事案は、お蔵入りで終息する。

 

殆どがM&SSのメンバーだったが、早速別館の事務所に帰還 地下の尋問班も参加して、今後のスケジュールを確認する。当然榊原氏も参加し、一番重い仕事を請け負うことになりそうだ。

その夕方、大型のワンボックスが横浜のベイサイドの反対に駐車、向かい側のビル街を撮影する様でスタンバイ。撮影スポットに、撮影用の8kの大型カメラや撮影用の架台をセットして居た。

 

直ぐ脇の桟橋に中型の黒っぽいクルーザーが接岸し、海釣りにでも行くのか若い連中が竿やクーラーボックスを積み込んでいる、撮影クール―の下した荷物も、2つ3つ積み込み静かに離岸してゆく。

撮影クルーも、30分くらいで撮影終了し撤収し後にはチリ一つも見当たらず、闇が深くなってゆく。

 

横浜の夜景はマカオに似て煌びやかな夜が更けてゆく(^^♪

 

 

 前と後からすばやく降りたメンバーは、同じようなユニフォームで起立良、堺ナンバーのワゴン車を取り囲んでいる。
マルヨウのの三人は目隠しされて、縛られていたが同乗していた二人が猿轡を外して降りて行った。窓の外を見ると薄暗い所で、ジロジロ見る目が厳しく突き刺さる。

 

隣のワゴン車から、外国人の女性がみなと同じような服装で、堺ナンバーに近づき

フランス語で語り掛けたが、目をキョロキョロしただけで、誰も返事をしない。

 途端に、英語に切り替え「ノー・スピークか お前たち不審者で氏名不明、国籍不明・生死不明でビニール袋に詰めて、太平洋に流すだけだから!」とタンカを切った。

 

黒や紺の作業衣服のこの連中は誘拐犯か、強盗の類だろうか?硬くなって見ている。

 運転していた中国風の男が、英語で「我々は外事特権の査証を持っているから、こんな事すれば外事トラブルで国際問題になるから!」と怒鳴ってきた。

 

 二階堂〇部と斎藤〇部補、早坂〇査長が、ハッチドアを開け乗り込み、ポケットの所持品を個別に小袋に収納、マルヨウ①と記入し、ほかの隊員が中身を確認し外側に記入、バック・旅行ケースなどを駐車場に並べている。

不気味で薄暗い駐車場

二階堂〇部と斎藤〇部補が、3人の足のロープを足幅に緩め外に引き出す。

スーザンが三人の顔を見ながら
「Do you want to erase them because they are clinging to your feet?」

「こいつら、足手まといだから消しますか?」とスマホに向かって大きい声で問い合わせているようだ~。

 

続けて(小声で今晩の宿泊と食事、取り調べの陣容などを協議している様だ)

 三人は(ヤバイグループに捕まったな)と喋っていた。二階堂〇部は、中国語が堪能なのを知らないから、自由にしゃべっている。

 秘密の留置場

この駐車場は、地下2階で特別な造りになっている。10台の駐車場の奥に物置の様な質素なドアが有り、ドアを開けの脇のスイッチ押すと、細い廊下が有って、小部屋が幾つかあるようだ。

留置用の3部屋と、取り調べにも使える殺風景な部屋に事務所が設定されている、あまり使っていないので、今日の留守部隊が清掃してようだ。

スーザンが神田警視と一緒にチェックに行き、3畳ぐらいのコンクリートの作りでベットだけの殺風景な部屋だが、トイレとエアコンは付いている様だ。

 

斎藤〇部補が二階堂〇部に「あの車ですが、ETCカードの請求は杉田で降りたことになっていますが、どこか離れた場所に移動して処分した方が良さそうですね」と言った。

「あっつそうだな、分かった名護〇視に報告して処置を決めよう」と留置部屋に走ってゆく。

 

名護〇視は、前から決めてあったようで「中身をチェックして不審物の積載が有ったら証拠になるので、明日の朝からチェックしましょう」と返事。

「そうですね、ETCはクレジットですが明細が利用者に郵送されますね、杉田からどこかへ移動して放置しましょうか?杉田まで役所のカード走行し、出たら折り返しの時は、堺ナンバーについていたカードを差し込んで、後はそのまま放置しましょう、さっきあの車に乗ったメンバーはグローブを付けていたが、一応指紋をふき取って置きなさいよ」

 

「その処理は、斎藤くんと早坂くんにお願いしましょう、行くときはこのレンタカーと堺ナンバーで行って、帰りにレンタカーを返却してください」

「はイッ分かりました、今日は宿直室で仮眠し明朝早めに出発します、どの辺が良いでしょうか?」とつぶやく。

 

「少し離れて厚木のゴルフ場か海老名のSEのパーキング上でもいいいか、堺ナンバーが偽造で富士山ナンバーは所有者不明だから神奈川さんにお土産に上げましょうか?」

 

ナンバープレートも全国的にバラバラでここなら目立たないだろうな(^^♪

今晩は、三人を個別に留置し明日から取り調べ開始。所持品はこの事務所に保管して、今晩は四名の不寝番を置き、二名づつ交代する。所持品の身分証明書やビザ類は、M&SSの事務所でこの後検証するので、上に持って上がってください。

 

 

不寝番四名は、神田さんが決めていますので、この場でお知らせください。即神田さんが指名を読み上げ、夕食は上の会議室にティークアウトしていますので、好き嫌いを言わずに食べて下さい。食事が終わるまで、私と二階堂君がここで監視しますので交代してください。

「解散」の声でエレベーターに乗り切れない連中は、階段を競争の様に駆け上がっていった。「みんな元気だなぁ」と二人の幹部は羨ましそうだ。

 榊原さんにレスキュー

その夜、スーザンから榊原さんに連絡が入り

「先程、マルヨウを確保しました、未だ尋問にまともに答えないので、今晩幹部会議で検討しますが、都合が付けば明日の尋問に同席して頂けないか?」との要望が有った。

「標的と見做された榊原さんに尋問に同席は心苦しいのですが~」とスーザンも控えめだ。

 

と、言うより中国系の匂いがするので、榊原さんの語学力の助っ人を見込んでいる様だ。(榊原さんの奥さ中国語、英語・フランス語・ペルシャ語・日本語など語学の教師が出来る位、万能だ)

 

まさると相談した榊原さんは、了解の返事をしユウリンと子供たちにも声を掛けた。子供たちは、大喜びで絶対一緒に行くと張り切っていたが、ユウリンは別の考えがありそうだ。

 

観光旅行の合間に戻ってくると、彩音さんが何時生まれても可笑しくないほど切迫して居ることが心配で、居た方が良さそうだと言う事だった。

「従妹のの香織さんや、古川の叔母さんやお爺ちゃんたちが付いているが、何となく居て挙げた方が良いように思う」という事だった。

 

この二人は、今回だけでなくアメリカやフランスでもやばい仕事して、外事特権を隠れ蓑に逃走し、インターポールにも手配中だった。

外事特権を保有して居ることは、公開されておらず不良旅行者扱いだったが、どこかの国の外務省が隠匿して悪事の処理を遣らしている様だ。

何処かの誰かが始末しても、騒ぎにはならない事案だ。

堺ナンバーのワンボックスは指令が変ったのか、名神から東名入っても高速道路のSEのランチは軽く切り上げ脇目も振らずひたすら北上、無警戒の速度で走っている。運転手は、一人で残りの二人は助手席ではなく後ろで寝ている様だ。

 

斎藤車は二人で交代で偶には追い越し、覗き見してみるが今日はお喋りもせず、不機嫌な顔で前方を見ている、名護〇視が、関東エリアに入ったら横浜・東京とシーバースが多いから、もう一台出して絞り込んだらどうか?と言う案を出して、神田〇視とNシステムを駆使して上りのSEで待機せることにした。

 

斎藤〇部補と早坂〇査部長はスマホをオンにして、待機の警備気動車はNシステムをリアルタイムで追尾し、御殿場を通過して関東エリアに入り、待機機動車は海老名SEに入って待機し、早坂〇査長が運転席に斎藤〇部補がスマホをLINEから通話にしながら追尾して居る。

 

「そろそろトイレ休憩が必要かと思いますので、あれっ足柄をパスして鮎沢かと思いましたが又パスですね、中井PAか海老名ですね」今日は神田さんが留守番で名護さんが出張って海老名の出口付近に駐車している様だ。

やはり中井のPAに入って、斎藤チームはトイレ前に止めて一人見張りながら交代で用をたす。

「ターゲット3人は食料を物色しているので時間があります」と早坂〇査長が飛び込んできた。ここはPAだから自販機が多く食べ物は露天のょうな感じだ。

斎藤〇部補が、運転席に入りエンジン掛けようとすると、その脇を勢い良く走る車がいる。堺ナンバーのワゴン車だ。

早坂〇査長が早速第一報を入れる「今勢いよく走りだしました、10分から15分くらいでしょうかね」

 

「お疲れさんです、横浜か東京でしょうからキッチリ付けて行き、最終的には〇警に感知されないときは「転び」のテクニックで、接触事故か臨機応変にやりましょう」と、スーザンが大胆な提案だ。

弟も〇察庁の武道場の師範助手を遣っているので、名護・スーザン〇視も見た目は金髪レディーだが、男子と変わらない教練を受け所轄の捜査係も経験しているので、相手にとっては手ごわい存在だ。逮捕権は無いので接触した瞬間に「拘束して移動」の想定で考えている様だ。全員が私服だが機動車は見る人が見ればばれるだろうが、その時は外務省か次長のお出ましで決着するだろう。

 

「いま厚木のインターチェンジを通過、海老名は5分ですね前が詰まっているから、可なりゆっくりで、30から40キロくらいの速度です、あぁ~海老名には入りません、通過します追いついて下さい」早坂〇査長の実況放送に合わせて、黒の大型ワゴン車が動き出し、グレーの神戸ナンバーに付いた。
 

堺ナンバーは横浜ICを降りないで直進する、名護〇視車は余裕で追尾、港北ICから首都高に入る手も有るので「要注意」と指示する。

 

案の定、港北インターチェンジから首都高西北線に入って、スピードを緩めず驀進して居る。二台の追跡車も等間隔で追尾する、生麦から大黒町からベイブリッチを西進分岐点を左にとって本牧に向かう。

確実な道路情報で指令が出て居るようで迷った走りではない。日も傾いてきたが疲れ知らずに杉田の出口から高速を降りて、横浜ベイサイドマリーナ―の方に曲がる

横浜ベイサイドマリーナは、ヨットの間に大型クルーザーも混じって停泊している(^^♪

 

外灯が点灯する時間になって、クラブハウスも閉まる時間で、堺ナンバーも諦めたようにUターンして本牧の工場街と長い倉庫の脇を通っている

名護〇視が先回りしてトップになり、会社の植え込みが連なる道で、急ブレーキを踏む。相手は止まると思っていないらしく、ブレーキを踏んでバンバーに当たって止まる。

 

機動車から一人降りて、怒ったように堺ナンバーのドアを叩く。免許証を見せろ見たいなゼスチャーだ。車内を覗いて、右手で前のワゴン車にサイン。

名護さんを含めて4名が駆け寄り、強引にドアを開ける、後ろの二人がとびかかってきた様だが軽くかわされ、一瞬で三人が拘束された、

 

運転台にはさっきの職質したメンバーが乗り、その後ろには二人メンバーが乗り込んで猿轡と両手両足を捕縛を確認、車のナンバーを赤文字の仮ナンバーに変え、名護さんはすっと黒のワゴン車に戻る。

この間一言も発せず黙々と行動、道路は人通りが無く目撃者ゼロ、仮ナンバーのワゴン車は運転手が替わり、持参してきたETCカードを差し替えて、黒の起動ワゴン車にぴったりついて首都高に入る。

 

斎藤車は何ごともない素振りで、仮ナンバーのワゴン車の後ろに付く。

ウイルス騒ぎの延長戦か?

香港総領事から通報で、日本本土に渡航申請した不審な外国人二名は通常のパスポートで、中東のドバイにに向けて出国した様だ。

香港総領事も警戒を解いて事案を本土の外務省に、連絡の形で解除を伝えて来た。

 

此のころ、成田から入国した外交パスポートの人間が、迎えの大使館の公用車で移動中にサービスエリアのトイレから行方不明になった事案が、道路会社から上げられた。

特に通報はなかったが、夕刻、東関道のSE(サービスエリア)の警備員の目撃情報で、(青ナンバーの車2台から降りた人間が、人探しをして居たようだが4~5分探して、2台の車は上り線に入って去った)という日報の記載報告だった。

 

道路管理会社から国土交通省経由で入った情報が、外務省の 〇析官の杉田修二氏にも伝わり、香港総領事の次官渡辺信造氏からの情報は、ヨーロッパ系の外交官だったが、東関道で行方が消えたのが正式な通報では無いが、気になり本庁の神田啓一〇視に電話してみた。

杉田氏は、いきなり外務分析官が勝手に動くわけに行かないので、本庁の知古を得ているチームに信頼できる捜査官を2名ほど派遣して欲しいと依頼してきた。

 「【ホンコン・マカオ事案】の延長戦かも知れないので、探ってみたい」と言う意向だ。

 

神田〇視は、M&SSの名護〇視に会って事情を説明、口の堅い刑事上がり2名と4人でミーテイング、香港に同行した二階堂〇部と所轄で捜査一係の経験のあるキャリヤの〇部補を指名、即日東関道のSEに急行した。

本来は、国内の現場には立ち会わない杉田氏が、神田〇視や二階堂〇部を指名、名護〇視は当時からM&SSのチーフだったので、鈴木審議官に伺いを立てる。

 

神田〇視と名護〇視が、鈴木審議官と話、その事情を次長に伝え説明する。

神田・名護〇視・二階堂〇部・斎藤〇部補が現場で杉田氏と合流し捜査開始することが決まった。

鈴木〇視正も行きたい素振りだったが、「神田さんにお任せします」と言い名護さんは捜査現場は少ないので現地見学の感じで嬉しそうだ。

 

杉田さんが、当日の勤務者にいつ会える問い合わせると、今日も同じシフトなので、午後に補充を入れて目撃情報の2名を外してもらう事を要望していた。

全員私服で、車だけが黒のワンボックスで杉田さんも同乗、運転は新人の斎藤〇部補だが、M&SSでも捜査に参加しているので、あまり緊張していないようだ。

 東関道のSEの所長も、昨日の報告が夕方なのに今日の午前中に霞が関の動きの速さに驚いたが、日報を書いたリーダーと同時刻の勤務者を待機させていた。
外交官車両の情報は把握できていないが、SEのカメラ情報を借りて分析する機器も積み込み、デジタル情報機器にに精通している斎藤〇部補が担当する。

道路会社の2階会議室を借りて、チームリーダーの井上さんらに合った。60代の井上さんは、近くに住み農業もやりながら道路会社で車の誘導などの警備会社に所属しパート形で勤務していた。

チームリーダーの井上さんが仲間4人が分散して車を誘導しながら、歩行者の通行も担当していたが、聞きなれない言葉で怒鳴り合うような会話で注目した。


大型の外車がドアを開けたまま、車内と外に立つ男が話して居た。

 もう一台のワンボックスからも降りて来て、加わり激論をしながら、社内で電話しているような声も聞こえるが、意味が分からない。全員アラブ系のガウンの様な着物で、英語でもフランス語でもない様な言葉だった。

 

井上さんは、車の通行には支障が無いので傍観しながら、何を騒いでいるんか気になって近くに行くと、制服制帽を見たので、何か言いかけて来たが日本語が出てこない。

中で電話して居た運転手が日本語で

「男性が2名戻って来ない、最初は一人がトイレに行き、後から捜しに行ったのも来ない、20分くらい前だ」と言う。

 

あまり広くもないサービスエリアだが、公園の植栽があるのでトイレなどの出入り口が良く見えない。建物の前には、土産物や食べ物の出店があるが階段2段ぐらい駐車場より高いので、建物側からは駐車場が見渡せる。

井上さんは、車の誘導でシフトしているので

「人探しなら、建物のなかにインフォメーションが有るから入ってください」と話すと
「ハイ分かりました」と言うので離れた。

 

インフォメーションに、行ったかは確認しないが車の誘導が仕事なので、離れていたが5分くらいしたら2台の青ナンバーは、本線に合流して東京方面に向かった。

その日駐車場の出口側で誘導業務して居たチームメートの伊藤さんが、手を挙げた。

「行方不明の人がどんな人か分からないのですが~」と言い出した。

名護〇視が司会で

「気が付いたことが有りましたら、どうぞお話しください」とリードする。

若い外国の女性が分かりやすい日本語で司会するので、みんなびっくりしたが

「あなたは何かお見掛けしましたか?」と聞く。

 

「はいっ 多分同じ頃かと思いますが、少し大きめのグレーのワンボックスに、ジャンパー姿の人が二人飛び込むように乗ると、急発進して本線に合流したんです」と言う。

「どこの国の人か、印象はどうでした?」「そうですね我々と似たような体格で、日本人でなければ中国か韓国人のように見えました」

 

それまで、自己紹介だけで発言が無かった杉田〇析官が「アジア系でしたか?」と割り込む「そうですねどう見てもアメリカや西洋人ではなくアジア系でしたね」

「そのワンボックスの運転手を見ましたか?」と神田さんが鋭く質問する。

 

伊藤さんは、あまり驚きもしなく落ち着いて「外人と言うか、アラブ系のひらひらした洋服と言うか、降りてこないの分かりませんがガウンの様に見えました」と言う。

杉田さんが腕組みしながら「その車は青ナンバーでしたか?」と聞くが「いえナンバープレートは(富士山たー5423)でした」と手帳を見ながら、きちんと答える。

Nシステムは犯罪捜査等に応用され走行車両のナンバーを記録するシステムです(^^♪

 

 

神田〇視は飛び上がるように「それは凄いことですよ」と伊藤さんを見つめる

そういえば、井上誘導員も青ナンバーの番号も記録していて(外ーXXXXX)でしたと、こっちもさりげなく記録していた。

 

杉田〇析官は、直ぐスマホで東京に連絡

「そのナンバーは外務省発行の番号で、中東とアジアの境目にある小国の在日大使館の所有車らしい」
 即日手配開始でサービスエリアの滞在は約一時間で、不審車両のナンバーが分かり、別室で監視カメラの映像をチェックしている、斎藤〇部補の解析が証拠になる。

 

特に犯罪捜査ではないのだが、不審者が入国した気配が匂ってきた。

カメラの映像でジャンバー姿の二人は、左側か入って右端のトイレ付近から青ナンバーの車を気にしながら、駐車場の端に留まっていたワンボックスに飛び込むように乗った。

カメラは遠いがエンジンを掛けていたようで、ドアが閉まって瞬間に走り出した。

 

何回が顔を晒しているので、スクリーンショットで画像として残しプリントして居た。斎藤警部補も手馴れている様で、青ナンバーの画像もプリントし、隣の尋問室に10枚ほどのプリントと、USBメモリーを持ってきた。

 

杉田さんが、長いテーブルにプリントを並べ「この後は、神田さんと名護さんにお願いして特定して貰いましょうか、お集まりいただいた皆様、お忙しいところお時間を割いていただき有難うございます」と丁寧に頭を下げる。

 

東京から来た5名は起立して、深く礼をし「現場の方々がきちんと職務を遂行されていたので、車のナンバーや目撃情報が的確で、我々は認識を新たにしました」神田〇視が感想を述べ、「井上さんや伊藤さんはいつもメモを残しているんですか?」と名護〇視も感心している。

 

道路会社の所長が「一応 要所にカメラを設置し記録していますが、今回のように現実に遭遇した人の記録が重要なので、メモを残すようにしています」

「助かりました、有難うございます」名護〇視が最後に頭を下げる。

 

帰りは〇色灯を点灯しスピードを上げて帰る。杉田さんは斎藤〇部補のUSBを借りて外務省に直航、〇庁も次長に奉告し鈴木審議官と外事課から担当を呼び、報告会議を開く

事案発生時の時刻を想定し、東関道から東名含めて関東・東海・甲信に幅を広げて「富士山ナンバー」を追跡指示。

 

画像を表示、青ナンバーのマル外車両、アラブ衣装の大使館員?ジャンバーの東洋人などの分析をすることになった。

シンディーから不穏な情報

カンさんは単身で長野の実家に向かい、川渡に道場と住まいを建築し日本へ帰ることを報告、若し都合が付けば工事の応援を頼むことを切り出した。

親兄弟は、なぜ宮城県なのか、長野なら割安で購入できるし基礎などは無料で仕上げると、不満そうだ。

 

カンさんは、10年以上前からまさると海外駐在派遣のキャリの〇視数名と関わりがあり、今も情報交換など相互に信頼が出来た。

川渡の柏木さんは公私に付き合い、土地は親戚から地続きを紹介され隣に移住出来れば、子供たちの養育も気兼ねなく、相互に協力できユウリンの不安も解消できる。

 

柏木さん夫妻は、住居と2棟に3つの道場で4種類の武道を教えながら、住居の続きにサロン風の学習塾を造り、武道の稽古で学習の遅れをカバー子供たちと保護者か信頼されて居る。

ご主人は〇察大学の柔道師範で〇視だが週20時間近く東京へ出て教えており、奥さんは〇部で退職し、合気道と弓を教え今は出産直前だが、道場でマイクを使って教えている。

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弓道のイメージ(現在の彩音さんはボリュウムがあります(^^♪)

近くに〇立大学の研修農場があり、研修学生が子供たちの学習の手伝いをしてくれるので、奥さんがきちんとアルバイト代を支給するので、好評だ。

そんな環境が、ユウリンにも好感度で伝わり、奥さんの彩音さんと姉妹の様な関係になり、お互いに労わり合っているのが、安心材料の大事なポイントだろう。

至近距離に好条件の人材と土地が確保できる機会を逃したくないのが、今の心境だ。
 

事実、今回のウイルス盗難の事案で、香港〇領事の最上課長から、カンさんの友人でマカオのリー・シンディーに連絡が入った。
シンディーからLINEで【マカオ周辺で二人が行方が消えた事案でカンさんクルーザーを出して居たことで、ターゲットになっており”身辺に要注意”の通報があった】とトークしてきた。

 

不審者は、アジア人ではなくヨーロッパ系の白人で、ビザ申請で曖昧だったので発券せずマークを付けた様だ。

それは本国に関係する不審な渡航者には、総領事直下の第三者に委託してその後の行動を監視するシステムだ。(これは平和な時だから出来ることでが~)
カンさんは持ち逃げで、殺人者のマネロンのシンジケートの動きを感じた!!

 

まさるは、長野にいるカンさんからLINEで入信を受け、マイケルに連絡、情報を掌握して分かり次第公的ネットで返事するように要請する。

更に、イワンとアラファトの処遇はどうなったのか?も問い合わせた。

 

まさるは今回の事案には直接関わっていないが、大事な部下と信頼できる友人に危機が迫っている話なので、現役ではないがそれなりの影響力を発揮できる立場だ。

カンさんは、実家で大雑把に話を決め取り敢えず川渡に戻り、対策を検討することになった。

 

 シンディーの情報で、マイクルの他に姉のスーザン〇視は国内捜査本部のチーフだったので、電話する。

海外総領事は、外務省の組織だから杉田〇析官に情報公開を求め、神田〇視にもコンタクトして対応するよう

その夜帰ってきたカンさんに〇庁に連絡したことを報告し、ユウリンたちには詳細を把握してから知らせることにした。

 

カンさんは長野の経緯を説明(何で長野に戻らないんだ、地元なら割安で土地も工事も済んじゃうのに~)と、可なり責められたようだ。

 

そこでカンさんは

「ホンコン・マカオ時代に、柏木さんとのお付き合いで地盤が固まり、よそ者が世界的にも名高い繁華街の暗い部分にも顔が利くようになった。

領事館や裏社会から信頼されたのも日本の役所の仕事やっていることが、ステータスになり危ない世界のトップが、定時外にコールして来て、定額の10倍払ってくれた。

 

深夜に人を運ぶだけでキチンとケジメをつけ振り込んでくるので、経済的に余裕ができ子供たちを留学させることも出来た。

その世界とは常に一定に距離で付き合うのでトラブルはゼロだが、一般社会の悪いのが結構いるので、妬み・反感など中国系の社会はうっとうしく感じ始め、ユウリンと子供のためにも移住を決意した。

 

長い付き合いの柏木さんに相談すると、その恩人が役所を辞めて新たに武道場の運営を手掛け3年くらいになるが順調だと話してくれた。

こんな商売なのに、自分を信頼して呉れて、本気なら道場の隣の土地を親戚から融通して貰う話をしてくれた。

 

長野に住むことは凄く楽な方法なので、気持ちが傾いたのだが子供たちを手元に置いて養育したいし、ユウリンが外国人なので緊張感あるので、最初に柏木さんに相談すると

「奥さんの彩音さんは気さくな人で、近所の女性たちから信頼されているし、子供たちからも気軽に話、稽古して居ても、わぁ~わぁ~言いながら楽しんでいるから人付き合いは良い人だよ」と伝えました。
ユウリンが初対面から気さくに話しているから、今では姉妹のように打ち解けています」と長々と移住の意義も含めて話しました」とまさるに状況を説明した。