M&SSの対策本部はSSDの解読はほぼ終了し、鈴木審議官とスーザン〇視が各官庁や関係部署を訪問し、経過報告して暗号解読班を解散したことを報告した。
柳原〇部は、外事課から応援で詰めて翻訳業に関わったが、幹部が香港に出張捜査中なのでこの事案が終息する迄、手伝うことになり、スーザンの下に付いた。
鈴木審議官と、スーザンなどM&SSのメンバー全員が捜査経過の情報協友の為、進捗を確認する。
香港の3人+1名の派遣チームは、空港だけでなく港湾管理の出先に出向いて、現場の実作業に携わっている人たちに接触して聞き込んだ。
当初の空港内からトランジットで高跳びの予測から、香港をベースに動くのか他の拠点に移動したのか、地味だが聞き取り捜査に方針転換を本部スタッフに報告した。
領事館の職員の案内を得て空港は、メィンの国際空港だけでなく小型機の発着やヘリなどの小型の空港からも近隣国へ移動できるので、情報収集は刑事の足で稼ぐ聞き取りを手本に汗を流した。
杉田情報分析官とマイケルが、現地採用の職員と一緒にマカオに向かう。
特に情報がある訳ではなく、獲物を追う狩人の気持ちになり、相手も気付いているように考え、証拠を残しそうな場所を探す。
神田〇視と二階堂〇部が香港の中小飛行場と港湾関連に、日本人の職員山田さんと香港で採用した日系の中国人の4人で、取り敢えず港湾管理局に顔を出して、捜査の許可を申請する。
日本とは政治経済で良好な関係を持って居るので、総領事館との関係もすこぶる好印象で、海外への出国が容易そうに見えるが、中國の本土以外については厳しく取り締まっているとのコメントを貰う。
同行した現地採用のハウ氏の情報にも通じて居り
「この方の案内なら私たちは口出ししませんから、お任せします、何か問題が起きたらこの「港湾管理局」から許可証を貰ったと、このカードを翳してください」とA5判のプラでパウチされたパスカードを渡してくれた。
内容は「调查移民」「香港政府港口管理局」出入国の捜査中ー香港政庁港湾管理局 と書いた威厳のある許可証だ。
ハウ氏が
「お預かりします、2-3日掛かるかも知れませんが終わりましたらお返しに来ます」と頭を丁寧に下げる。
香港港湾管理局から外に出た途端
「これを出してくれるのは、この事案が重大と感じているのでしょうね」と言いながら総領事かどこかの大使館から通報があったかもしれませんね」と呟く、
取り敢えず、海外の出入可能なフェリーの管理会社に顔を出し、挨拶し例のパスポート写しを出しながら、外国への渡航申請の控えを閲覧できるか聞いて見る。
港湾管理局のパスカードを最初に出しているので、話はスムーズに進む。
一般企業だが、海外渡航者の管理で政庁の係官も駐留している様で、立ち会って呉れた。
「国内のフェリーでマカオに渡って、あそこから空港を使うのも多い様で、私たちの範疇ですが手が回らない時も有るんですよ」
身を隠して行動するには、好都合なシチェーションで少し金を積めば、コロコロ変わる人間も潜んで稼いでいる様だ。
まさるも入庁直後の仕事始めが、シンガポール、香港、マカオで現地で実績ある先輩を見習い、所轄勤務もなくリュー先輩の伝手で4~5年島嶼を飛び歩いて、それなりに実体験を熟した。
国内の刑事事案を知らないが、現地の裏社会の人脈で結構危ない処理の仕方を体験した、国内から逃亡した被疑者の処理は、現地の司直に委ねると国際問題に為り得る話だが、被疑者あの動きは上司の情報の前に「○○は昨夜上陸できずに消えたようです」報告してくる助っ人を二人抱えていた。
翌朝まさるがPCで指示命令を確認し、さっき聞いた”上陸できず”の報告をそのまま〇庁に折り返す、姿を見ないうちに事が進んでいる、
シンガポールでリュー先輩から伝授された丸秘のテクニックは、マカオを離れるまで使われ〇庁の事案報告書は「被疑者逃亡行方不明」終わったでファイリングされる。
杉田さんは、初めて知ったことがマカオは香港の総領事の管轄なので、ビザ審査など無いものと思って居た。













