[30分後に本館前に集合]ヤン局長の一声で解散し、入出境事務廰に戻ると香港組4人が事務所から出て、待った顔には笑顔が無い。
「やぁ元気そうだね」と声を掛けたが反応が弱い
杉原さんがみんなを入境審査庁の事務所脇に集め
「先ほど会議が終わってからヤン局長がこの事案の処理について、大事な決定をして呉れました」
【私たちは公式では無く影の人で、最終的には所用で来た日本人と外人さんのトラブルで、入境審査庁も治安〇察局も預かり知らぬ事案で処理するので、○○事館の皆さんも居なかったことにした方が、マルク収まりそうだね】と言って呉れた。
ここで、今回のチーム編成を解散し、今晩の被疑者確保も外国で動くにはかなり際どい作戦だが、幸い地元の皆さんの好意で目途が付きそうだ。
地元から参加して頂いた〇〇事館の皆さんには、このことは見なかったことにして、記録も残さず報告なしで処理して下さい。
夜中になると思いますが、総領事には連絡を差し上げますから、山田書記官は非公式で2日間の業務は非公式で文書にせず口頭で報告してください。
此れからバタバタとしますから、ここで解散します。神田さん山田さんどうですか?」と聞くと、山田さんが神田さんの顔を見てサインし
「今までこんな経験は有りませんでした、これも外地勤務では果たすべき職務で有ることを認識できました」
「大事なことだと痛感しました」
「杉原さん・神田さん有難うございました」と目頭を押さえなら丁寧に礼を云った。
「30分後にに被疑者確保に向かいますから、軽く摘まむものが有れば~」と杉原さんの声に、シンディ―が自分で顔を指差して、紹介して呉れとせがんでいる。
「あっごめんうちのチームの女神さまの紹介を忘れて居ました、マカオの実業家リィー・シンディ―嬢です」杉原さんが紹介。
香港チームはみなポカンとした顔で眺めて居たが、神田さんが動く「東京から来た神田と言います」と握手した。
二階堂警部も何か言いそうだが、「同じく二階堂といいます」
○○事館の山田さんは知って居たのか
「大人になったねシンディ―ちゃんではダメだね、シンディ―さんかな」と握手する。
「 山田さんも大人になりましたねぇ」とおでこの後退した部分を触る。
「ハウさんも暫くです、ここでお別れのようですが又こんなお仕事が有ったらいいですね」と握手する。
シンディ―がカンさんに頼まれた買い物に行くので、何かを探している風だ。
「マイケルさんをお借りして良いですかね」とエスコートを指名する。
神田さんと、杉原さんが同時に頷く。
駐車場に向かう二人に杉原さんが後ろから「摘まむものを」と1万円札を出したがシンディ―が「円は面倒だから私が払って置きます」とサッサと歩いて行く。
残ったメンバーは、ひとまずリュー所長の会議室に入って、途中経過と今後の作戦会議に入る。あまり時間が無いので、杉原さんが経過と作戦を説明し、山田さん・ハウさん・グーさんはミーティングを終了して、香港行きのシャトル乗り場に向かう。
「山田さん、総領事に電話しますが上手く話して置いて下さい」と肩を叩く。
道路を右折すると中國珠海市だ
ベンツのワゴンは5分位で、ショッピングセンターのパーキングに入り
「マイケルさん使い立てして申し訳ないんですが、上の階に玩具売り場が有りますからこのメモを見せて2品買って下さい、私は食品売り場で摘まむものと銀行に寄ります」
「15分後にこの入り口で会いましょう、ここに香港ドルが1,000ドル有ります、間に合うはずですから」とお札を渡して離れる。
マイケルは早速案内ガールに声を掛けエスカレータに乗る。シンディーは何故かスポーツ用具店に向かっている。
外は日が落ちて、夕暮れの空がきれいだが、買い物組は忙しくて見る暇が無いが、約束の時間が迫る。
マイケルの方は同じ売り場で、一瞬で決まりユックリ店内を眺めなら下りのエスカレーターで降りてくると、シンディ―は大き目のスポーツバックと、食品売り場の大きなビニール袋を店員に持たせて、戻った所だ。
「間に合ったかな」と店員にチップを渡しビニール袋2つをマイケルに差し出す。
その代わり、マイケルのプラモデルとお人形の箱をスポーツバックに詰める。
マイケルがスポーツバックを肩に掛けチョット重い感じだ、ビニール袋を一つ持つ。
その時シンディ―のスマホが着信、
「催促だわ~」と言いながら開く
局長さんも遅刻かな「はい丁度終わりました、後五分ですね、少し遅れますが局長に差し入れが有りますからと、宥めて置いて下さいね」
「あれっ局長も遅刻なの~わかりました。車は走り出しましたから直ぐです、ここで待って居ようかな」と冗談を言いながら前方をキチンと見ている。
「そうだわ、ここを通らないと科学館に行けないモノ」と独り言を言いながら、ワゴンは人工島の橋を渡って右サイドに曲がる。
政府機関の事務所は人工島の端の方に位置して居て、島に上陸しても4~5分かかる、警察の装甲護送車が今来たようで、同じタイミングで到着、万事OKとなる。

