「はい分かりました確認します」とスマホを出した孫のシンディ―が短縮ナンバーで
「ハウ書記はお出でですか?」と聞いて「あ叔父さ~んはっきりしましたか?えっつ飛行機ですか、はい・はい分かりましたこの電話にお願いします」と切る。
「お役人はシンガポールから移動中で、丁度今頃着いたようで領事館の〇Sの仲間が星を見つけて、追って居るようです~~シンディーはスマホきらず
「こっちの方らしいので用意します、じゃぁ荷物をこっちに運びますがいいですか」とカンさんに聞く。
「はい分かりました、船室の方は開けて有ります」とカンさんも立ち、シンディーが上に運んだ食品などをデッキ同士で受け取り、デッキのリィーお爺さんに渡し結構用意してきたようだ。
星をマークした領事館の〇Sから携帯に着信し、シンディーの携帯に入りかなり近く、〇Sはここも良く知っていて、このクルーザを確認したが、この近くを星が歩いているらしい。きょきょきょろ見回しているが海の方ばかり見て、何か目印があるらしい」と〇Sがつぶやきが聞こえる。
お役人と領事館員が〇Sに連繋しタクシンーでこっちに接近して、外国の街中で容疑者確は難しいがこの近くがポイントの様だ。
カンさんも船から出ても何もできない訳で、じっと待つしかない。
〇Sの話しではボートではなく、ジャンクのような古ぼけた船を探しているようだと話す。
次第にこのハーバーから離れて行き、通信手段を検討する必要が出て来た。
星も歩きなので疲れている様だが、繫留している船も少なくポツンポツンだから、アクションを見て居ればまマーク出来ると言ってきた。
役人を載せたタクシーも、〇Sをマークしたらしくこの近くを走って〇Sに向かったことが分かった。
ブルーシートが屋根代わりのボートも浮かんでいる
リィー船長が「分かったこの端っこに漁港があってチョット大きいジャンクが留まっている所があるよ」
「シンディー向こうは鍵を掛けてあるね」と聞きながら
「カンさん動きましょうあそこは逆にノーマークになり易いんなぁー」と呟く。
そこへシンディーのスマホに音声が大きく聞こえ「一番外れの漁港のジャンクにアクションし、接触するようです、動いてくれますか?こちらに柏木〇部が着ききました、このままスマホをきらずに続けますー未だ乗り込んで居ません、船の特徴も3人で確認して居ますから、少しぐらい離れても追いつけます、写真も撮りました~
カンさんは実況を聞きながらバースから離れ、目指す漁港らしい場所も見えている。
確かに処どころにジャンクが潜む様に停泊し漁港にも2~3艘いて、一艘が動いて居る様だ。
リィーさんが「あれは改造船だなぁ、マストが立っているが、走りがエンジンだよ追跡を躱す船を探したんだ、カンさん結構厄介な追跡になりそうだね」とリィーさんが小さな双眼鏡を出して見ている。
カンさんはジャンクを視認し岸壁の3人に向けてライトを一回付け、ゆっくり接岸した、殆ど停止しないで3人が同時に飛び乗りし、カンさんも素早く反転。
ジャンクとは名ばかりで、結構な速度で外洋に出そうだ、カンさんがが操舵しながらシンディーを呼んで、小さな棚を指さし救命胴衣を出して渡してくれと指示した。
彼女も素早く動き、全員に着用指示し自分も付け、防水の大型ライトを3個出して丸フックに吊るしている。気が利いて居る航海士だ。
動き乍ら自己紹介したり、舫いロープを用意したり。柏木〇部も「ジャンクには1名でした」と言いながら「本庁の柏木と言います、港内では手続きがあるので離れてからが勝負です、但し乗組員が凶暴だとこっちも可なり強めに仕掛けます、お嬢さまは船室でお待ちください」と丁寧に話す。
「あっつ失礼します。リュー・コウジンさんの会社の方ですよね、前にお世話になったリィーと言います、この子も乗り組み員で航海士です4-5年の経験で夜間航海で容疑者確保も体験してるので、充分対応できます」リィー船長が説明する。
「大変失礼しました、リユーの後輩です、自分は国内の事例を考えて居ましたが、そう言えばタイでも若い女性の乗組員に手伝ってもらいました。ここも外国でしたね」と明るく笑うひとだ。




