「新宿の猫」ドリアン助川 | お仕事小説多めかな

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新宿の猫 / ドリアン助川【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア

▶業種:構成作家

▶職種:構成作家

 

▶ストーリー

何をやってもうまくいかない

構成作家の卵の「ボク」は、

明日が見えない闇のなかでもがいていた。

そんなある夜、ぶらりと立ち寄った小さな飲み屋で

働く愛想の無い女性、夢ちゃんと

そこで行われていた窓に来る猫をあてる賭博の

「猫じゃん」とさまざまな猫の特徴がしるされた

猫の家系図に心をうばわれる。

行き場を失った猫に寄りそう彼女は、

「ボク」に猫と自分の秘密を打ち明け、

ふたりは大切な約束をするー。

闇の底から輝きだす光、

胸に灯る温かないのちの物語。

 

▶感想

猫好きにとってはちょっと切ない物語。

猫は大切な家族。

 

構成作家の仕事について書かれて

いますが、読んでいるだけで心が苦しくなる

大変な仕事だと思いました。

 

大量の案出し、短い期限、高い要求。

結果を出し続けている人は本当に

尊敬に値します。

 

私はそこまでストイックに仕事には

打ち込めないなと。

 

また、ゴールデン街の飲み屋で出会った

影のある女性夢ちゃんに引かれた

主人公の気持ちは痛い程わかります。

 

若い頃は、訳あり女性に対し

父性というか母性というかこの子には

自分しかいないみたいな気持ちに

すぐなってしまっていましたから。