貝原益軒『養生訓』巻第二 総論 下 二十五~気をへらさない~ | ドメル将軍の健康!養生!幸せ!ブログ

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金沢市で鍼灸治療院を開業しています。健康や養生を中心にブログを書いていきます。お気軽に見てやってください。

 本日、2022年2月22日です。

 2が6つも並ぶ日で、次にこれだけ多くの2が並ぶのは200年後となります。生まれ変わって、違う人生を送っているだろうか~ほんわか

 

 さて、もう雪はそんなに降らないと思っていた矢先40cmほどの積雪でビックリしている金沢人でございます。
 寒い日が続きますが、どうぞ体調には気をつけてお過ごしください。

 

 

 東洋医学では体の内外の気の流れを重視しています。ここでは東洋医学的な話はしませんが、気力、気迫、気持ち、気配り、などなど、気に関する自分の中の見えない力(エネルギー)を表わす言葉はたくさんあります。

 

 電気も皆さん何気なく使ってますが、電気自体を見たことはあるでしょうか?・・・ないけど使用しているということは、そこに「気」があるということなのだと思います。

 体を動かす時に働く「神経」も体の中の電位差により、「動きなさ~い」、「働きなさ~い」という信号が伝達され、筋肉や様々な器官が働き、人間の活動を、起きている時も、寝ている時も、絶え間なく働くように指示を伝えています。

 

 人が活動する時はエネルギーが必要で、それは体の中で作られます。そのエネルギーが渋滞なく、遅延なく、事故なく、スムーズに流れていれば、病気になることはありませんし、元気に健康に、人生の目的地、目標地に向かって進むことができるわけです。

 

 それが、なかなか上手くいかないのが人生です。キラキラ

 

 養生訓は江戸中期(1713年 正徳3年)に上梓された書物ですから、時代背景が違いますので、全てに当てはまることはありません。また、当時の日本の医学であった東洋医学をベースに書かれている書物なので「気」を重視した文章が多いのです。

 貝原益軒が後世の人に向けての遺言の書は、現代でも引用、参考とされることが多い事実をみると、令和の世にも活かされることが多いのだと私は思います。

 

 養生の基本は、やはり生活習慣の見直しです。

 居住地や仕事や家族などは、なかなか変えることはできません。

 その中で、自分のできる改善をしていけば良いと思います。

 完璧でなくていいのです。

 1時間早く寝る、5分間運動を続ける、味噌汁を飲むなど、本当に何でもいいので体と心に良いこと実践しましょう。

 心であれば、一日一回、自分が気持ち良いと思う言葉を声に出そう、笑顔をできるだけ長く作ろう など、こちらも些細なことでいいと思います。

 

 まず自分の生活習慣を一つ改善、それが継続できるといいのではないでしょうか。

 

 

 

ベル 貝原益軒 『養生訓』 巻第二 総論 下 二十五~気をへらさない~

 ひとに対して、喜びや楽しみを強くあらわすと、気を無駄遣いして気がへってしまう。といって孤独になって憂いや悲しみが多くなると、気が流れないで塞がってしまう。

 へることも塞がることも、ともに元気の害である。

 

 

 今の社会で考えると、SNSや様々な情報ツールの発達で、すべての人が主役となれる時代になり、それはそれで良いことです。

 インターネットやInstagram、Twitter、Facebook、TikTok、YouTubeなどを見て、あの人すごいな~と思うまではいいのですが、そんな気持ちが過剰になり、何かにつけ一喜一憂してしまうと、それは気をへらすことであり、気を塞ぐことにもなるのでしょう。

 

 私の鍼灸院では、施術の際は、できるだけ患者さんと話をするようにしています。患者さんが話したくない時は、黙ってますよOK

 体の症状のベースには、心の問題や過剰なストレスがある場合が多くあります。

 

 鍼灸では、体と心の両方を見つめながら施術を行い、気がスムーズに流れて、ホメオスターシスや生体防御機能など自然治癒力を高めることも大きな目的に施術を行っております。

 

 さ~て、気分爽快に気の流れの良き生活を実践していきましょう流れ星

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

二葉鍼灸療院(金沢)