豊臣大坂城詰ノ丸 石垣の彩色② | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

昨日の続きです。

写真がブレていましたので改めて。
石の塗り分けです。地色と違う色味を加えていきますが、あまり多色にしない方が自然に出来ます。石の表現のし分けは、色味の違いではなくて、濃淡だったり、表面のかすれ具合の違いだったりでニュアンスを変えています。

参考に、姫路城では、石垣は基本、砥粉色一色で表現しています。

こんな感じに出来上がります。

石垣といえばグレーだとの思い込みがあるかもしれませんが、私はあまりグレーを使いません。


次に、薄めた色で一枚ベールをかけるように全体を塗ります。これで下地の赤墨とのコントラストを抑えて全体の色相を統一します。

溝が弱くなってしまうので、陰の色で溝を描き起こしていきます。

描き起こしは延々としばらく続きます。
次回は地面まで作りましょう。



【コロナ巣籠り日記】
3日目。
朝、息子の節句飾りが届く。
地元の老舗の人形店さん。わざわざ届けて、飾り付けまでしてくれるのも昔ながら。

本当だったらもっと気を入れて早くから用意してあげたかったのだが、コロナ禍で気が乗らず、やっと先週選びに行った。


初節句の時は大変だったんだよ、と話せるように、みんな無事で乗り越えたいと願う。

節句飾りもそうだし、模型も、この状況ではまさに「不要不急」だ。でもこんなことになってみると、不要不急のものを楽しんで大切にできる余裕こそが、平穏と豊かさの証であったのだと感じずにはいられない。


昼からは買い出しに出かける。
いつも車でいっぱいの駐車場は、思った以上に空いている。こんな田舎でも、みんな外出を控えているらしい。

スーパーの中も人はまばら。本当は買い物は一人で行かねばならないのだろうけれど、人が少なかったので子供も下ろした。気分転換になったようだ。
もちろん手はしっかり消毒させて。

次の買い物は一週間後だろう。
その時はどんな状況になっているのだろうか。