連載は姫路城です。
フジミの大姫路城を拡張しています。
母校の慶應義塾大学の機関誌、『三田評論』に寄稿させていただきました。オンライン版も公開されています。読んでいただきたくお願い申し上げます。
さて、製作を進めています豊臣大坂城詰の丸ジオラマです。
天守につぐ大きな建物、四重の大櫓がほぼ完成しました。
今回は夏の陣図屏風と冬の陣図屏風双方のイメージをミックスして、屏風絵自体の雰囲気も加味することを目指しています。
この四重の大櫓は、夏の陣図屏風に描かれるものです。
ご覧のように本丸図では空白になっていますので、宮上茂隆先生は空き地として復元されています。夏の陣図屏風の大櫓の描写については、
●家康の西の丸天守を象徴的に描いた
●家康の西の丸天守を豊臣方がここに移築した
などの説がありますが、本丸図は建物が描かれていないものも多く、いかにも大型の櫓台にも見えるので、実際に大櫓があったかもしれません。
今回のジオラマでは、夏の陣図屏風のイメージをもとに、最上階の窓を華頭窓として冬の陣図屏風に描かれる城内櫓の雰囲気を加味しています。