岡山城本段御殿 屋根をほぼ張り終える | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

岡山城全景模型です。

製作を続けていた本段御殿の屋根をほぼ張り終えました。
南西から。

中央に横切るこけら葺きの屋根が、本段御殿でも最も格式の高い対面所に当たる部分です。

手前の大きな屋根は台所。これから煙出しを作ります。玄関部分はまだこれからです…

北東から。手前の長い屋根が長局。

本段御殿は大きく3系統の絵図があり、この本段御殿は時期からすると真ん中に当たります。
一番古いものは岡山シティーミュージアムで模型化されており、一番新しい時期のものは復元図にされていますが、この真ん中の時期の本段御殿は模型も復元図もありません。
初の立体化だと思います。

製作を振り返ると
元にした絵図です。

それを1/300に調整、プラペーパーへ転写し、壁を立てました。

中庭などの壁面をつくり、

庇部分から少しずつ屋根を張り始め

小屋組。

屋根張り完了。

といった具合です。
図面は平面図のみなので、屋根の納まりなど当然自分で考えて、ということになります。これに悩まされました。
あとはやはり屋根瓦を一本一本貼り付けて行くのが難儀で…

この先、棟瓦、破風面の製作、そして彩色と進みます。