待ち受け画像配布とか資料とか雑談 | 城郭模型製作工房

城郭模型製作工房

城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

先日、4月6日は「城の日」の日ということで、ツイッターで携帯の待ち受け画像を配布しました。お遊びです。
私も使っています。スクリーンショットを撮ってみるとこんな感じ。
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この豊臣大坂城は新しく撮影し直しました。

あとは宇土櫓と
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飯田丸五階櫓。
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どうぞツイッターのつぶやきから画像をご自由にダウンロードしてください。ただし、個人利用の範囲でお願いいたします。

豊臣大坂城は、炎上ジオラマの煙を外したものです。
待ち受けサイズにならなかった別アングルも初出しで。
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豊臣大坂城はまた近いうちに天守だけを作ろうと思っています。材料は揃えたのですがなかなか取りかかれない…

待ち受けにしている宇土櫓のこのアングルのこの写真、お気に入りなのです。
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ちょうど夕暮れ前に撮影したことを思い出します。こだわった質感表現と色彩感がよく写ってくれたな、と思います。


ツイッターではネタ切れになったときは画像で遊んでいます。

モノクロ写真で見る模型シリーズ。
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広島城
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竹田城跡
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彦根城
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本物と並べてみたシリーズ。
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そういえば、ツイッターを始めた頃にこの画像がとても人気でした。
雪の清水寺です。
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たまにヤフオクを覗くと清水寺のジオラマが出ていることがありますが、本堂から三重塔にかけての建物をまっすぐに並べただけのものが多いようです。
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この作品では実際のように山の斜面にそって弧を描くように敷地を微妙に曲げています。そういうところが写真にした時のリアル感を高めているのだと思いますが、すごい勢いでリツイートされて驚いたことを思い出します。

そしてこの清水寺が、現在、ヤフオクに出品中です!
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この作品は落札されてすぐに転売にかかり、行方不明になりました。その後もう一度出たかと記憶していますが、今回また出ました。
しかも破損している…
画像を見る限り、三重塔と西門が行方不明のようです。代わりに金閣の屋根がのっている不思議。
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まあ最初に落札された方のお気に召さなかったのかもしれません。その後転売を繰り返されたことを思うと、やっぱり手にした方が皆お気に召さなかったのかもしれません。

なかなか自分の評価と他人の評価は一致しません。


あえて境内に段差をつけず陰影を少なくして雪景色の感じを強調したり、リアルさだけでなくお堂の一部に造形の甘いキットを使ってミニチュアの可愛らしさも加えてみたり、うまく効果が出た作品だと思うのだけどなあ。
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正面から見た時もただ建物が絵巻物のように平坦に並んだ絵にならずに、空間に奥行きがあるでしょう?
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この清水寺のジオラマの空間構成のキモはこの2枚の図です。
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清水寺のジオラマを作る方の参考になればと思います。

破損してしまったのは悲しいです。

買い戻して修復しようかな。


さて、話題は変わって、先日、念願の熊本城の古図集成を入手しました。
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定価はなんと五万二千円也!!

これが古書店で一万二千円という破格で出ていたので、即買いしました。待つことも大事ですね。

熊本城の絵図はなかなか表に出てきません。

これは比較的目にすることもある、「御城内御絵図」。全体の平面図です。
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こちらはなかなか全貌を見ることができない「熊本城天守方御間之図」。大小天守の全ての階の平面が建具の種類まで書き込まれています。天守のみならず、天守から繋がる耕作御門、地蔵御門、数寄屋丸二階御広間、数寄屋丸五階櫓、数寄屋丸西三階櫓、数寄屋丸御門までを描くという詳細なものです。
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あと全図を見ることができて感動したのがこちら「御城図」。
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城内全ての建物の四方の姿図です。
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もちろん天守もあります。
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かなり細かいところまで描き込まれていて驚きです。現存建物の実物や古写真と突き合わせると描写が甘い部分もありますが、寸法も記載されていて、昭和の復元に際しては藤岡先生が重要な資料とされました。

熊本城は明治に焼失していながら、この資料の豊富さには感嘆するばかりです。

最後に。岡山城の本段御殿は現在ここまですすみました。
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