ツイッターでの発言を振り返って | 城郭模型製作工房

城郭模型製作工房

城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

ツイッターを始めて4ヶ月。
ブログとはまた違って、限られた文字数で伝えないといけないのが難しいです。
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最近ブログもそうなのですが、出来るだけ簡単で率直な言葉で伝えようと努力しています。
昔のブログを見ると恥ずかしくなる…

そういう中で、ツイッターでは自分が大切にしている思いや、重要な課題だったり、目指すものとか、ふと出てくることがあります。

ツイッターのつぶやきの中から、いくつか忘備録も兼ねて、自分のつぶやきをまとめてみます。




さっきはうまく言葉にできなかった目標。
自分では実物至上主義(とか考証至上主義※ブログ上追記)にはなりたくないんです。実物の従属物としての縮小版ではなく、再現物として作りたいんです。僕のフィルターを通して、再び現す。素材は実在するけど、よさを引き出したり、悪いところを隠したりしてあくまで僕の料理として作りたい。
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建築は芸術のジャンルの1つです。

建築プラモデルを作る時は、芸術品のレプリカを作るんだ、という心構えがあるだけで取り組み方が少し変わると思います。

仏像の模刻や絵画の模写のつもりで。
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造形も彩色もそれぞれ難しいところはありますが、それは所詮慣れでスタイルができればどうにかなります。一番難しいのは本物の魅力を崩さずにむしろ模型自体の魅力を前面に出すこと…あわよくば本物よりも魅力的に…という部分かなあ。これは目標です。




【城郭模型のテクニックについて】
特別なテクニック(技法)を積み重ねれば特別なものができると思われがちですが、私の場合順番が逆で、はじめに「こういうものを作りたい」という明確なイメージがあって、それを現実に形にするために技法を研究します。

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【彦根城天守模型】
今日は延々と丸瓦を一本一本貼りつけています。

宮崎駿監督の言葉

「大事なことはたいていめんどくさい」

に共感。
本当にめんどくさいです。
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こうやって写真を加工してみるとジオラマはフィクションだなということをつくづく感じます。
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私は「本当はこうだけどあえてこうする」という部分があるので、模型が実物を忠実に縮小したものだとの思い込みのある方にはなかなか理解してもらえなかったりします。お城は研究対象でもあるので、研究では〜と言われても「だから?」というところが結構あったりします。
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(軒の厚みを実物より薄く表現した飛雲閣)

本物は見上げるものですが、模型は見下ろすものなので、肉眼で模型を見たときに一番力を発揮するようにつくっています。あえて線を強くしたり、立体感を増したり、望楼部分をほんの少し高くしたり…本当は私の模型は実物と並べてはいけないのです。
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(模型と実物を並べてみた)


たくさんの方のフォロー、リツイート、いいね、コメント。ありがとうございます。ブログもツイッターも、引き続き何とぞよろしくお願い致します。