さて、過去最大の大作となります、岡山城の本丸復元模型にとりかかりました。
縮尺は300分の1、大きさはおよそ1メートル四方となります。
過去に経験がない規模なので、一体どれくらい時間がかかるのか、よく分かりません。
できるだけ効率化を図りながら、質は落とさずにむしろ上げていくことを考えなければなりません。
櫓も全て図面を起こすつもりでいます。
まずは地形の設計から。
測量図に、「御城内御絵図」を重ねてみました。
かなり正確といわれる絵図ですが、やはり誤差が大きいです。
かといって測量図も天守の実測図とは石垣の角度が微妙に違ったりします。
天守台の角度は実測図面に合わせて、他の部分は測量図を描き起こしました。まずは本段の地表面のアウトライン化ができました。
パソコン上では300分の1の原寸で作図していきます。あとでこのままレーザーカットに外注するためです。
しばらくパソコンの作業が続きます…
同時に、熊本城の天守の模型も作りはじめました。
5月のホビーショーに向けての作品です。
この熊本城天守は、古写真を再現した模型にします。
ウッディージョーの木製模型の骨組みだけを使用して、外面は全て自作します。
図面ではなく、古写真とにらめっこです。
さっそく、よく分からない部分があります。
一重目の西面の出し桁の一番右側の有無が不鮮明で、はっきりしないのです。
あるのかなー
無いのかなー
みなさんの目にはどう見えますか?
ちなみに、現在の再建天守にはばっちり有ります。
写真をじっくり見ているとキットの小さな違いも見つけてしまいました。
大天守一重目の右側の窓の位置が、下見板二列分だけ南側に寄っています。
こういう細かいことを見つけると、なんだか嬉しくなってしまいます。マニアックですね(笑)