ご注文から一年以上…
本日、無事に彦根城ジオラマを納品しました。
一部屋まるまる使ったHOゲージの広大なレイアウトに溶け込みました。
彦根城のジオラマが情景のアクセントになった気がします。
見る方向によっていろんな表情が見えるように構成しています。実際の建物の向きとは大きく違っていますが、限られたスペースにその城らしさを詰め込んで構成し直す作業は難しくもあり、腕の見せ所でもあります。
プラ材が届かなかったため、昨晩フェリーに乗った時点ではまだまだ未完成だった天秤櫓も
船中での築城作業でどうにか間に合いました。
天秤櫓前の落とし橋だけは今日の納品に間に合わず、後日取り付けです。
曲輪の形状や向きはかなりアレンジしていますが、天守、太鼓門櫓、天秤櫓の建物は全て実測図面から起こしました。
特に天守には力を注ぎ、この複雑で魅力的な姿を模型にできたことは嬉しく、私の模型作りの自信になりました。
これだけの大きなレイアウトを作られる方です。列車も膨大なコレクションで、希少、貴重なものもいくつも含まれているとのことでした。
街もご自分でコツコツつくっておられ、夜景も見事です。
鉄道模型はあまり詳しくはないのですが、ちょっとお邪魔しただけでその魅力を充分に感じられた楽しい時間でした。
最後に外光撮影した写真を。
彦根城を独り占めする贅沢…模型ならではの楽しみです。
今回、HOゲージ用とはいえ、そのままのスケールでは大きすぎます。
天守も櫓も全て150分の1スケールです。
いい模型は写真にした時にその大きさがよく分からないもの、というのが私の中の基準の1つです。
模型は実物の縮小でありながら、実物を離れて、違った魅力を出したいと常々思っています。
この彦根城は今までの私の技術と感覚を総動員しました。
こういう大きなスケールのものは一段と風格が要求されるので難しかったです。
また見に行きたいです。