先日、東大に行ってきました。
安田講堂の現地調査です。
お城以外もご注文があればやれるものは作ります。
日本の近代建築も魅力的です。
竣工時の姿に復された東京駅も大好きです。
まず付櫓。
ご覧の通り、直角の隅が一箇所もない不整形の建物です。
白壁以上をつくります。
屋根は反り屋根です。小屋組はほんの少し湾曲させて削り出しました。
屋根も直角が一箇所もないパーツの組み合わせです。
軒裏は今までにない取り付け方をします。
半分だけ噛ませたようにして取り付けます。
こうすることによって反り屋根が自然に出ます。
付櫓は不整形の平面が妻の納まりにも影響しているようで、屋根伏図を見てるとちょっと不思議な図になっています。
組み合わせ面を随時確認しながら進めます。
ぴったり。つづいて多聞櫓。
切妻の単純な作りなので特に苦労はありませんが…
平面図と立面図で、多聞櫓の狭間と窓の位置が交差してしまっています。赤で狭間を、青で窓をつないでみました。
写真を見てみると平面図の窓と狭間の位置が正確なようで、立面図の窓の位置は書き間違いだと思います。