彦根城天守模型 〜二重目唐破風 | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

昨日の続きです。

二重目の南北の破風です。
昨日はここまででした。
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破風板に裏甲を取り付けました。
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ご覧の通り直線やら曲線やら色んな角度のラインが交差しています。

これは実物の構造でもこのようになっています。屋根の軸は直線、表に見える破風板は曲線。
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今回の模型は立面図、断面図だけでなく、この構造図がなければ組み上がらなかったはずです。
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屋根を張りました。
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掛瓦の部分を取り付けて屋根の本体ができました。
あとは丸瓦を貼り付けるのみ。入母屋のように見えて実は蓑甲でしか下の庇部分と繋がっていないことが分かります。
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続いて東西の唐破風。

まず図面通りに桁を出します。
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形が難しいものは出来るだけ本物と同じ構造で作ること。
私なりのコツです。

続いて軒裏と輪垂木。微妙に角度がついています。
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軒裏を取り付けました。
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この上に屋根を張ります。屋根のパーツも微妙に角度がついています。
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唐破風というと屋根全体が曲線かのように思いがちですが、軒の曲線が強いだけで、屋根本体は直線に近いです。
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同じようにほんの少しだけ曲げて屋根を張りました。
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この唐破風は全体が傾いています。
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続いて軒の曲線部分を。
破風板をエッチングで作ってもらっていて本当に良かった…。
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色々あって…
唐破風できました。集中していて途中の写真を撮っていませんでした(笑)
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綺麗に納まったかな?
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屋根が本当に複雑です。彦根城独特の屋根の重なりが少しずつ出てきました!
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