表御殿千畳敷など | 城郭模型製作工房

城郭模型製作工房

城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

8月5日発売の『歴史人』9月号に小さな記事ながら熊本城模型を取り上げて下さいました。書店で探して見て下さい。
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さて…

よも尽きじよも尽きじ
よろず代までの豊臣の城
組めども尽きぬ置けども埋まらぬ
足もとはよろよろと疲れに臥したる枕の夢に
できたと思えば模型はそのまま〜♪

つい猩々が替え歌になって出て来るほど、なかなか埋まりません。

表御殿の台所の屋根の作り直し。かなりしっかり作っていた上に小さいので解体に苦労しました。
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千畳敷の懸造の作成。0.5mmのプラ棒です。少々オーバースケールかもしれませんがこのくらい線が強いのがいいとの判断です。
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玄関などの細かい部分も作って表御殿の完成です。
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続いて千畳敷の廊下。
0.3mmのプラ棒で柱を一本一本立てていきます。
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秀吉の晩年に千畳敷と奥御殿の往来を楽にするためにつくられたと言いますが詳細は謎。
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ちょっと現実の建築的には無理がありますが、増築というより増設、という風情にしました。老いた秀吉の往来を楽にするためならばできるだけバリアフリーだったでしょうし、これに近い感じだったのでは?と自分では思っています。
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ちなみにこの長廊下は夏の陣図屏風に描かれています。


これでやっと表御殿と奥御殿を結ぶ土橋周辺の製作に取りかかれます。本丸の仕上げに突入!
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これからは今日は門の日、今日は橋の日、…と集中的に仕上げていきます。