展示模型 宇土櫓の造形がやっと終わりました。 | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

宇土櫓がほぼ造形完了です。

続櫓との合わせ目、塗装後に取り付ける突き上げ戸がまだ残っていますが…
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これから石垣です。

見よ!この堂々たる姿。
可能な限り忠実に模型化しました。
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桔梗紋、九曜紋、巴紋の3種類の軒瓦は、石屋模型店さんのリサーチでも不明な箇所があり、熊本城の総合事務所にお願いし、調査研究センターの方が双眼鏡を持って走って下さいました。双眼鏡をもってしてもよく見えない箇所もあったそうで…
資料がないということはきちんと研究されていないということで、軒瓦の違いまで再現した今回の模型は大変意義深いものだと感じています。
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最上階は内部の床、壁、天井まで完全再現。
宇土櫓は鬼瓦の形も何種類もあり、大きさや形が様々に異なります。
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宇土櫓はとにかく大きく、丸瓦地獄。格子も地獄でした。終盤になって丸瓦のプラ材が切れてしまい、大急ぎで取り寄せ。飯田丸五階櫓と合わせて使った1.5mmハーフラウンドプラ棒は40袋弱に及びました。

地震で全壊した続櫓が模型で蘇りました。
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東側からの眺め。
こちらから見える東北隅の石落としは、構造が実物と違って作ってしまったので修正せねばなりません…
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平左衛門丸から望む。
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納品は9日の朝に熊本城。
間に合うか!?