日本橋髙島屋さんからのご依頼で、展覧会のための模型を製作しております。
これは今日の宇土櫓。だいぶ形になってきましたが、このあと建物以上の高さがある石垣もあり、少しペースアップせねばと焦っています。
100分の1なのでとにかく大きい…完成後のベースサイズは正面幅80センチに及びそうです。
これらの製作記はまたいずれ。
では飯田丸五階櫓の続きです。
前回は図面の誤りに困った話でした。
そんなことで止まってもいられないので、進めに進めました。
外壁と屋根を貼り終えたところ。
今回は100分の1の大スケールですので、お話を頂いた段階での懸案は軒瓦や鬼瓦などの細部でした。公式の展覧会なので、半端なものは作れませんし、学術的な価値も求められます。
そこで無理を承知でご相談したのが、お城プラモデルのディティールアップのエッチングパーツを開発しておられる石屋模型店さんです。
今まではパーツを購入させていただくだけでしたが、思い切って電話をかけ、お願いしたところ、快くお受けくださり、この模型が実現したのでした。
早速図面をお送りしたところ、桔梗紋の入った軒瓦を図面通りに設計、開発してくださいました。
宇土櫓の方は、桔梗紋の他に細川家の九曜紋と火難除けの巴紋が混在しているので、それも作ってくださった上、どの場所にどの瓦ということもリサーチして下さり、私一人では到底できなかっただろう模型が実現しそうです。
鬼瓦もエッチングパーツです。
今回の模型に使用したプラ材は、主にエバーグリーン社製を約30種類。特に丸瓦に使用した1.5mm半円棒は消費量が半端ではなく、10袋単位で追加を重ね湯水の如く使いました。