広島城ジオラマ⑥完成間近! | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

水面のレジンも入れて、あとは波紋と全体の最終調整のみとなりました。
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まず帯曲輪の土塀と櫓を製作。土塀は大坂城炎上のジオラマの土塀と同じ型を使い、レジンで複製しています。
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塗装が終わって
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植栽。
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本丸は広場状になっています。後々御殿を追加してもいいかもしれませんね。

広島城の古写真を見てみますと帯曲輪を覆う背の高い樹木。ヒノキでしょうか杉でしょうか?
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幻の小天守が写る唯一の写真。近年、鮮明なものが発見されて、木の間にチラッと見える小天守に唐破風が写っていることが分かり、お城ファンが色めき立ちました。ところが背の高い樹木が小天守を隠していて、もどかしいこと限りなし。木がー!!
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もどかしいお城古写真のナンバーワンだと思います。

しかしながら、この高木群が広島城の大きな特徴なわけですね。

全体が鮮明に見えるのが好きという方もあるかもしれません。
しかし、例えば私の地元の柳川城。↓


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江戸時代でもご覧の通り城内に鬱蒼と茂る樹木。それに埋もれながら上層部を覗かせる天守。唯一の古写真もこのように。
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樹木に囲まれた天守の姿というのは私は嫌いではありません。樹木の表情にもそのお城らしさというのがあるはずなのです。

ですので帯曲輪の高木はちゃんと表現しつつ、天守の全ての破風が見えるように配慮しながら植栽しました。
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植栽の途中で、先ほどのもどかしい写真をこのように
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ああスッキリした!

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次回は完成です。明日はお城エキスポに行きますのでレポートします。