まず図面から断熱材を切り出して高低をつけます。
高さは文献等から割り出しています。数ミリの誤差はあるかもしれませんが、神経質にならずに近似値を取っています。山里も実際よりすこし狭いです。菱櫓のある角がかなり内側にきています。
石垣面を石粉粘土で覆い、ペーパーがけをして整えます。
石段の製作。プラ板に三角プラ棒を並べて貼っていき、
はみ出した部分を切りそろえ、縁石を取り付けました。積層する方法もありますが、整った石段はこちらの方がきれいにできます。
石段を取り付けたところ。
御殿の基礎や豊国社の参道をプラ板を切り出してつくりました。
石を彫っていきます。編集部に持ち込んだ時に、金子辰也先生が大まかに縦に10、横に10数えられて、「このくらいの面積で100ですね、百、二百…、ここで千、二千、三千…一万超えてますね!」と驚いて下さいました。
今まで数えたことなどなかった、というより数えていたら気が狂いそうになるので、石垣を彫る時は音楽を聴きながら、できるだけ頭を空っぽにしつつ、リズムが出ないようにランダムにということだけ気を付けながらやっています。
今まで数えたことなどなかった、というより数えていたら気が狂いそうになるので、石垣を彫る時は音楽を聴きながら、できるだけ頭を空っぽにしつつ、リズムが出ないようにランダムにということだけ気を付けながらやっています。
この作業も慣れてしまって当たり前になっていました。掲載された文章に「ざっと数えても1万個以上となった」の一文を金子先生が書き加えてくださり、こんな狭い範囲にそんなに彫ったんだ、と思いつつ、むしろ実際に石垣を積んだ人たちの苦労が思われました。
下塗りです。この下地の色目で出来上がりの感じが変わって来ます。今回はこげ茶系。石垣が地面から立ち上がるところには盛り土のように薄く粘土を盛り、地面に変化をつけています。
御殿の基礎に縁石を彫刻し、雨落ち溝の縁と築地塀の基礎を取り付けました。
雨落ち溝に石を入れます。
石垣の塗装。