アーマーモデリング12月号に掲載されましたジオラマ「大坂城炎上」の製作過程を振り返ります。
まずは天守。
今回は自分で図面を引いています。ご覧の通りフリーハンドに近い大雑把なものですが、プラ材や屋根パーツの寸法を合わせるためなので全く問題ありません。
図面からプラ板を切り出して箱組みし、積み重ねました。
壁面を別パーツで作ります。真壁造りにしたので、柱や長押、板壁部分と白壁部分の凹凸がかなり複雑で、厚みは5種類使い分けています。
これを先ほどの本体に取り付けていきます。
屋根パーツを取り付け。
必要部分を取った後のプラモパーツ。今回は軒の出を確保するために、部分的には縦方向だけでなく横方向でも継いでいます。
ちなみに今回の屋根のパーツ割。パーツ数は50以上になりました。
屋根を壁面に接着しながら組み上げるので、塗装も同時に進めなければなりません。
最上階の廻り縁下。
だいぶ組み上がってきたところ。
屋根の取り付けが完了しました。使用キットはフジミの大姫路城、小倉城、童友社のデラックス姫路城、名古屋城などです。
何をどこに使ったか分からないようになれば理想的ですね。
引き続き壁面の装飾や紋章をデカールにしました。
失敗してもいいように大量につくりました。
壁面の紋章は大坂城図屏風の通りです。最上階は夏の陣図屏風。
デカールを貼り込んだところ。
デカールは金に近い黄色にしていますが、やはり輝きが無く、ちょっと不自然です。
最終的にデカールの文様をゴールドでリタッチして輝きを出しています。デカールの境目も目立たないように処理しました。
最上階の高欄と棟瓦、鳥衾の製作。
北側の土蔵の製作。
入り口です。扉は乱雑に開いた状態です。
天守台に載せて入り口などを調整します。
天守の完成です。
築城直後を彷彿とさせますね。