ジオラマ大坂城炎上製作記③御殿と豊国社 | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。



今回は御殿と豊国社の製作です。

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当然ながらプラ板からのフルスクラッチです。
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建具を散らして混乱を表現しようと思い、内部まで見えてしまう建物はごくごく大雑把に中身もつくっています。
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一枚の図面で全ての建物を賄おうという魂胆…しかもフリーハンド(笑)。製作に使う図面なんて頭の中にあるもののメモ書きなのでこれで構わないのです。
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こんな感じで屋根を張っていきます。
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妻面。木連格子にはエッチングパーツを使用。
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秀吉とおねの寝室だった小書院。
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御殿の再現範囲は下から小書院、御上台所、焼火の間、御殿・御納戸、御物土蔵、御風呂屋。
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豊国社は国宝の大崎八幡宮の図面をもとにしています。豊臣家の大工がつくった同時期のもので、しかも様式も豊国社と同じ石の間造りですから、大坂城内の豊国社の参考にはうってつけです。
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とにかく図面をフル活用。
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こちらは純然たる宗教建築なので、屋根の反りや勾配、軒の出など、根本的な部分から御殿とは違い、いい対比になって面白いですね。プラ板での組み上げ工法もかなり違います。
小さい上に妻面のいろいろな納まりが複雑で苦心しました…
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軒は野小屋のある二層構造にして垂木もつくりました。
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屋根がとにかく複雑です。
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できあがるとこんな感じ。組物や高欄は省略していますが雰囲気は出たと思います。
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こんなサイズです。
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これは棟をつくっているところ。
豊国社は中が空洞の箱棟、一方御殿の方は通常の瓦の積層の棟ですので感じが全然違います。
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棟の取り付けが終わったところ。
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豊国社には鳥居と唐門
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御殿まわりには築地塀、豊国社には透塀と玉垣を巡らせました。
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御殿越しに望む天守。
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次回は土塀、小物、フィギュア、水面です。