ここにたどり着くまでも紆余曲折がありました。施主様と長いやりとりを重ね、安土城に落ち着きました。正確さよりも、とにかく日本の原風景の様々な要素を織り込んだ情景模型にしたいということで、城下町や田畑まで、安土城周辺を借りた一大情景模型になる予定です。
信長が城を築くにあたり、安土の地を選んだのは、軍事的理由もさることながら、ここが、当時琵琶湖畔有数の景勝地であったことが大きな理由であるとも言われます。
今回はその景色を模型にする予定です。
天主は絶版の城郭コレクションのものを使用します。
ベースから天主を切り出しました。
正確に縮小すると、山全体はA1サイズほど必要か、という大きさになります。それをぎゅっと凝縮しつつ、不自然にならないように見せなければならないところが課題になりそうです。
このようなものは自分の直感を信じて進めていくしかありません。
もう一つの安土城、妻の作品です。
最上階のディテールアップは私がしました。柱を追加して、広島城の手摺を改造して高欄を作りました。
ジオラマの製作は図面を読み取るのが難しかったようです。等高線のある図面に石垣が重なっているとさっぱり分からないそうで、私は分からない感覚が分からないので説明に苦労しました。
粘土で石垣の下地を作るところまできました。図面や絵を見ただけでは石垣のつながりが分かりにくいそうです。