豊臣大坂城天守模型⑩土塀など | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

今回は予め予告しておきますが、仕事はとても手がかかることばかりですが、画像は恐ろしく地味です。

まず土塀の製作。
土塀の総延長が1メートルあまりになることは以前書きましたが、この土塀、壁面は全て自作します。

下見板の製作。天守を作ったときの余りがありましたので、土塀90センチ分の下見板を作りました。
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横向きの板のモールド4枚分でカットすることになります。
この下見板の塗装ですが、天守も同じく、黒一色ではありません。重ね塗りですがお分かりになりますか?

土塀の裏側(城内側)。こちらは板壁のモールドにしています。本来ならば柱や桁がありますが省略しています。
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この板壁の裏側にまず下見板を貼り付けます。
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次に白壁との間の横木を取り付けます。
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最後に塗装した白壁を貼り込みます。この土塀壁面の高さは約5ミリです。
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完成した土塀の壁面パーツ。上が50センチ、下が40センチの合わせて90センチです。
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これを切り出してベースに取り付けていきます。
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土塀は大変倒れやすいもので、本物には、裏側に控え柱という支えの柱があります。それも再現したいのですが、単純に計算して、2間置きに控え柱を立てたとして100組は作らねばならないので、この度は省略いたします。


屋根はレジンで複製して使用します。小倉城の土塀の屋根パーツをつないだものを原型に、シリコンで型を作っています。
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そろそろ、天守をベースに固定しないと先に進みませんので、残っていた細部を作ります。
天守地階入り口。
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分かりにくいですが、突き上げ戸を全開にしました。板目のモールドをデザインナイフで入れています。
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