豊臣大坂城天守⑧石垣彫ってます | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

昨日の記事で、内堀の水深を8メートルくらいではないかと仮定していました。念のため櫻井成廣先生の資料で確認しましたが、櫻井先生は現在の地表面からの推定で水深を約7メートルほどではとされていました。模型の見た目から石垣を3ミリほど高くしていましたが、正解だったようです。

それではいよいよ石垣彫りの作業です。

が、その前に、地面も作り込みをしています。

雨落ち溝の製作。
溝の部分を残して、地表全面にプラ板を貼り込みました。あとで玉石を入れます。
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天守台に取り付く平行四辺形の台に登る石段。
プラ板を積層しました。
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本丸図を見る限り、天守への入り口らしきものはこの階段のみです。私は付櫓台に見えてしようがない部分です。

土塀の基礎も取り付けました。この模型の部分だけで土塀の総延長は約1メートル。実寸だと450メートルほどにもなります。

天守台より石垣を彫り始めました。
モールド確認のため、スミ入れを兼ねてエナメルの黒を薄めたものをかけていきます。下塗りにもなります。
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詰の丸側からの天守台。お遊びで天守地階内部の石垣も作ってみました。築地塀の基礎も取り付けました。今回は御殿は作りませんが、敷地をプラ板で一段高くして表示してみました。
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オーダーメイド作品ですので、普段よりかなり細かく作りこんでいます。

石垣の製作がしばらく続きます。