飛雲閣【完全自作品】(14)付属建物諸々 | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

飛雲閣本体だけではなく、諸々の付属建物もつくっています。
前回は湯殿である黄鶴台の製作に入っていました。

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しかし他にも、黄鶴台に至る渡り廊下や、廊橋の「擲盃橋(てきはいきょう)」、茶室「憶昔亭(いくじゃくてい)」、他にも土塀やら庭門やら手洗いなど、こまごましたものがたくさんあって悩ましいです。

しかも変形建物が多い!

渡り廊下。
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平面が折れ曲がっている上にだんだん登っています。2つの建物をぴったり繋げるよう造形するのは至難の技でした。

屋根は考えただけでいやになりかけました。

屋根がついた橋、「擲盃橋」。
しかも反り橋で屋根も反っています。しかも唐破風。やめてくれ。
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展開図を考えるのにしばし硬直。

橋の製作。
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これ以上小さいと私の技術では持て余しましたので、数を減らしました。

一応形にしました。
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黄鶴台の便所など。これも写真の端ににちらっとしか写っていないので、恐らくこのような…という程度ですが。
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土塀など。
壁面に屋根をのせると強度が心配だったので、壁面をつくって
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瓦で挟んでプラ板の上部を棟の土台にしました。
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茶室。
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これも屋根がけっこうめんどくさい形。
これからさらに庇があったりめんどくさいです。

おおまかな造形はできました。細部の造形をして塗装に進みます。
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飛雲閣本体は詳細な図面があったので、かなり忠実な再現ができましたが、周りの建物が完全にフリーハンド状態なので、擲盃橋の反りが大きかったり、黄鶴台の軒の出が若干深かったり…未熟さを痛感します。