飛雲閣【完全自作品】〜棟瓦 | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

細部の作業を進めています。
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化粧屋根裏の作り込み。船入の唐破風内の輪垂木(湾曲した垂木)は省略するつもりでしたが、結局つくりました。
それ以外の部分は、化粧垂木のみ表現しています。
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飛雲閣の軒の見上げは、疎垂木木舞裏(まばらだるきこまいうら)という仕上げになっています。
現代でも、こだわりのある邸宅に見られます。
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(画像検索より)
垂木と直行する細い横材を木舞といいます。屋根自体はこの軒裏の上にある別の垂木(野垂木)が支えており、見上げた時に見えるのは装飾軒裏ですので、垂木を少なくしてすっきり見せています。これが疎垂木です。これらの化粧材は、野小屋内の桔木に取り付けられるのが基本です。

今回は木舞は再現していません。

引き続き濡縁。飛雲閣の濡縁は縁柱を立て、屋根に取り込まれたもので、柱間には高欄が入っています。
高欄は0.3mmと0.5mmのプラ棒で製作。とても細いものです。建物の模型は、ほんの少しの傾きが大きく見えます。修正が必要ですね。
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引き続き縁下の作成。
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図面を直接転写したプラ板に着色したものを貼り込みました。

最上層の化粧屋根裏の製作がまだ終わっていません。
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板掛と柱、床束を取り付け。

棟の製作。瓦屋根の部分は棟の熨斗瓦を載せる下地の面戸部分をまずはめ込みました。
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飛雲閣の檜皮葺部分の棟は箱棟ではなく熨斗瓦を積んだものです。最下層の熨斗瓦を貼り込み。
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