年内は在庫放出ということで、大きな箱が場所をとっておりましたフジミの興福寺五重塔からつくります。
とにかく大きい。古建築プラモデルの中で間違いなく最大です。スケール100分の1で高さ約50センチ。
小林工芸の室生寺五重塔(猫が落下させて破損しています)より大きい。
とにかくこの大きさですので、リアルに作ろうと思います。
簡単そうで難しいのが木部の表現。
木製模型だと、比較的簡単にできます。
上は製作中の東大寺南大門(イマイ)、下は薬師寺東塔(ウッディージョー)です。どちらとも日本画の顔料を膠で溶いて着色しており、白壁は胡粉です。木製だとヤスリがけをするだけで下地の白木が出てくるので、木部の退色などが表現できます。
この質感をプラでやるのは結構難しく、興福寺らしくなるよう試行錯誤です。
上が下塗りでブラウンを塗ったところ。
プレミアム姫路城の製作でもやっていますが、私は混色して色を作って塗るのではなく、下地の上に何色も薄めた塗料をかけることで色を作っています。
このキット、大きいということは表面積も莫大で、下塗りだけで塗料を一本以上使用しました。
さらに、五重塔は4面が五段で合計20面あります。壁面20面、垂木20面、屋根20面…一工程増やすと20面ずつ増えていくので、途中苦しくなります。
引き続き屋根。古建築の屋根は単色ではありません。
まず一色追加。
壁面木部の塗装に移ります。