肥前名護屋城⑨→金閣① | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

肥前名護屋城、作事の方に少し進展がありました。

遊撃丸の隅櫓と、土塀の一部を仮組みしています。
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遊撃丸から何らかの舎殿の屋根が覗くといい感じになりそうですね。
月が明けて3日に現地へ取材に行く時間が取れそうなので行ってきます。それまでは名護屋城はちょいとお預けで。

その間に、作りかけたまま放置していた金閣をつくることにしました。
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建物まで塗装が終わっていたので。
河合の箱庭シリーズ1/200金閣寺です。建物単体なのでジオラマが作りやすい!金閣は池が広くないと様にならないのでサイズもちょうどいい!

高欄や柱など全体的に軸部が太すぎたりしますがそのままでいきます。
秋の素材が銀閣で残っていたので、秋景でいこうかと思いながら画像検索してみると、金閣の周り、紅葉樹ほぼ無し。嗚呼。まあ、ただでさえ再建金閣の金ピカはキッチュとすれすれのラインだと思っていますので、周りが真っ赤になったら流石にドぎつくて限界かもしれません。
ということで、昔から床の間のしつらえも季節は先取りするものですから(←意味不明)冬景色、雪中金閣といきます。先取りしすぎですか。


金閣といえば鏡湖池に映る逆さ金閣。
展覧会も開かれていますが岩崎貴宏さんの作品群、「リフレクションモデル」の着想はやっぱりこの水に映った建築の姿だよなあと思います。
それと雪の景色にすると難しいのが水の色ですね。
雪が降ると水の色が変わる。紺碧というか、漆黒というか、なんというか、まさに鏡面。

今回のテーマは「水墨画の世界」。絵画的に美しいものを作りたいです。

いつものように境内図から配置決め。今回は等高線付きの境内図があったので助かりました。
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地面の製作。
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この青、こだわりの混色の結果です。普段は三色以上混色することはあまりないのですが、四色混合しています。青、黒、茶色、白。また、あえてコルクボードをそのまま使ってみました。光の当たり具合や他に入ってくる色で少しずつ色が変化して見えます。これから続く↓写真群、水の色には一切手を加えていません。光線の具合での見え方の違いです。

地面の下塗り。最終的に雪の白が覆いますので、下地は暗く。重く。
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緑化。
冬枯れしているんじゃないの?と思われるかもしれませんが、これはあくまで、雪の下地です。
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石組みは銀閣ほど入念に調べることはしませんでしたが、最低限と思い、三尊石と細川石は再現しています。
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早くも雪。
素材はこれ。
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昔、雪中松本城を作ったときのあまりです。
茶こしで振りかけて…
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これから樹木群と水面の製作に進みます。