石垣の彫刻に少しずつ入っています。
階段など、細かい所を作ってから石垣下地を作る場所など、まだ芯材のスタイロフォームが露出している所もありますが、飽きっぽいので進める所は進めています。
これから延々と石の彫り込みが始まるかと思うと…
名護屋城はたった6ヶ月で普請から作事まで完了した、超短期築造の城ですが、城郭史を画する石垣が出現しています。それは「矢」と呼ばれるクサビを打ち込んで割った石を統一的に使った石垣が突如として出現したことです。(『天下人の城』千田嘉博編著)
矢を用いた割石の断面は平らになり、その割面を全て表に向けて石垣を築きあげることで、平らな壁のような石垣が誕生します。(ただし、ほぼ立方体の、いわゆる「切石」はまだ出現していないので、積み方は「谷積み」や「谷落とし積み」になる。)
他にも鏡石の使用など、「見せる城」が意識され、技術をこれでもかと強調した石垣が随所に見られます。
前掲書で「やり過ぎ的美観」と指摘された山里口の石垣↓
名護屋城の石垣は各所に特徴がありますので、また項を改めますが、今回、石垣は実際の積み方を参考に彫って行こうと思っています。
とりあえず一部分のみ彫刻が終わりました。
石垣の彫刻ですが、ピンバイスに虫ピンの頭を取ったものを差し込んで使っています。
この2つはやらないようにしています。特にウロコ石垣は、疲れてくるとやってしまうのです。
石は必ず全ての石、周囲をぐるりと彫ります。
あとは実際の石積みを線描でスケッチするのも大事なトレーニングです。
遊撃丸は、隅櫓の寸法がまだ未定なので、曲輪内の地表が作れずにいます。