肥前名護屋城⑦引き続き地形 | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

引き続き地形です。ちょっと石垣にも入りました。

昨日悩んでいた高低差ですが、三の丸からつながる地面の高さを1センチほど低くしたら収まりが良くなりました。

『松浦古事記』の「名護屋御陣所の事」に、三の丸は池より十四間三尺五寸とあるらしく、この「池」を鯱鉾池だと考えて、当初の高さを決めていましたが、高すぎるように感じられたのが昨日まででした。

私の感覚で全体のバランスをとった結果こんな感じです。
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スタイロフォームを感覚に任せて削りまくり。ゴザを出してきて、ノコで豪快にやりました。
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とは言っても、この芯の造形が最後まで影響しますので、外せないラインや角度は意識して作業します。
まあ、今回は厳密な復元模型ではありませんので、自由に作ってはおりますが。

妻が一言。

「ペンギン山城」


石垣山城ならぬ、ペンギン山城。スタイロフォームの色がまさにペンギンプールの色です。

荒削りが終わったら、少しずつ表面造形に入ります。
山肌と石垣の下地。
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今回、石垣はクレイ粘土です。熊本城を作ろうとして失敗した因縁の素材ですが、質感が石垣にピッタリなのです。今回は失敗するわけにはいきませんので慎重に進めます。
石垣の表面が波打って見えますが、乾燥後、石を彫刻していく過程で対処します。

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石垣の角度が写真だとなおさら急に見えます。天守脇の櫓は落っこちそうだし。
まだ暫くは、お目汚しの過程が続きます。