秋の銀閣④苔の表現 | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

秋の銀閣、今回は苔の表現です。

銀閣周辺の緑の地面は、草や芝ではありません。
苔です。
何種類もの苔に覆われた庭です。
庭にこだわりのある方は恐らく一度は憧れる杉苔。
我が家も何度か導入を試みましたが、毎回失敗して全滅させています。土壌の質と、日当たり、気温、湿度、風通しなど、生育にはかなり環境が限定されるようです。
そんな苦い思い出のある苔の庭、がんばって模型上で再現してみました。
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杉苔が少しオーバースケールかもしれません。

製作工程。
今回の表現はどろぼうひげさんの技を参考にアレンジを加えさせていただきました。はじめて「サツキとメイの家」を見たときには卒倒しかけました。百聞は一見にしかず。ぜひご覧ください。

まず草の根っこをレンジでチンして強制ドライフラワーにし、マットメディウムで接着します。樹木の根上がりになります。同時にパウダーを薄くふりかけて地面を荒らします。
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その上から地面の色に塗装。
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ここから色の乗せ方は独自のものです。
杉苔の下地は焦げ茶色に。
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常に出来上がりを意識しながら作業を進めます。
イメージを忘れないため、お手本の実景写真を常に見れる状態にしておきます。

↓イメージ。
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(出典 画像検索より ※お手本に色々保存したのでどのサイトからだったかわからなくなってしまいました。)

乾いたら再びパウダーをふりかけ、さらに露出した地面などを薄めた塗料でしみしみさせていきます。
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イメージに近くなるまで何度か繰り返し、杉苔部分にコースターフをできるだけ丈が高くならないように押さえつけながら貼り付けます。

するとこんな感じ。
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「リアル銀閣」を目指していますがいやはやどうなることやら。