肥前名護屋城天守、塗装が終わりました。
まず、大まかな下塗り。白壁ですが、白という色は難しいです。ホワイトの塗料をそのまま塗ったのでは軽くなります。
下二層とそれより上で少し色が違うのがお分かりだと思います。上半分がフラットホワイトをそのまま塗ったものです。ほんの少し生成りにすると密度の高い白に見えます。
塗り分けが終わった状態。
下二層がウェザリングを施した状態。モールドがやや浮きたつ程度にほんのり色をのせてやります。
このあと一度全体につや消し処理をして金具と金箔瓦を塗装します。
金箔瓦は織豊城郭の特色ですね。肥前名護屋城からも金箔瓦が出土しています。
本来は軒先の丸瓦、平瓦ともに金箔押しですが、丸瓦を粒々と描き込んでいきます。
金具も塗装してこのようになりました。
名護屋城は白壁を塗籠の真壁造に復元したものもありますが、屏風絵の立体化をしたいので、総塗籠の大壁造としています。
屏風絵の雰囲気を再現するべく、黒塗りの突き上げ戸を想定したプラ板を貼り込みました。
城内側は入り口や一層目の比翼千鳥破風らしき描写に悩んでいますので白壁のままです。
作事が先に終わりこれから普請です。実際の築城とは順番が全く逆ですね。