豊臣大坂城【極楽橋〜完成】 | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

豊臣大坂城本丸全景模型、最後の建物となりました極楽橋です。
先に完成写真を載せておきます。
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極楽橋は表御殿の千畳敷と同じく、明からの冊封使を迎えるために、慶長元年頃に建てられたといわれます。フロイスも詳細な記録を残しています。

屏風絵にも残っております。
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「大坂城図屏風」

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「京大坂名所図屏風」

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「豊臣期大阪図屏風」

一番下のエッゲンベルグ城で新発見された屏風は話題になりました。

製作です。
山里側の石垣に櫓門を乗せます。
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プラ棒で大まかな形をつくり、
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屋根を載せ
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柱を取り付け
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塗装して完成。
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この極楽橋は、秀吉没後、京都の豊国神社に極楽門として移築され、その後家康によって竹生島に寄進されることになります。現在、竹生島宝厳寺に遺る唐門(国宝)がそれであると伝えられ、豊臣大坂城唯一の遺構となっています。
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写真は『豊臣秀吉と大坂城』(吉川弘文館)より。

全体の作りこみが終わりました。これから細部の修正をします。
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B4サイズに納めましたが、もうこのスケールの製作は当分しないでしょう。精一杯やりましたが、技術が追いつきません。細かい部分には接写に耐えられないところがかなりあります。
作りながら豊臣大坂城について色々考えを深めることができたのは嬉しかったです。

修正が終わってから次回より数回に分けて完成写真をアップしていきます。