豊臣大坂城【植栽】 | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

極楽橋の前に植栽を終わらせました。
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本丸の堀外に関しては、ほとんど資料がなく、どのような建物がどのような配置であったのか全く不明です。ですので、全くの創作になります。

下の図は昭和55年に、仙台の旧家から発見された『僊台武鑑』所収の冬の陣配陣図の本丸部分ですが、極楽橋の両側に門が描かれています。
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徳川大坂城でも、仕切があり、小桝形門がありましたので、同じように製作しました。
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あとは城内にあってもおかしくない範囲で、築地や長屋囲いを作りました。

植栽完了。
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博物館などのいわゆる復元模型は、縄張りや構造を見せることが目的なので、樹木はほとんど簡略化されています。草木も生えない城のようなものもあります。
実際には緑に覆われていたでしょうから、思い切り植栽しました。
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芦田曲輪の空き地が気になるのでどうにかします。

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桜門の前は桜の馬場という馬場があったようですので、空き地にしています。
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建物は60棟を超えました。
これが個人の家です。街みたい。

最後に、大阪図屏風などに描かれ、豊臣大坂城唯一の遺構として一部が現存する、廊下橋の極楽橋を作って完成です。