宇土櫓の手すりです。
現在の宇土櫓。
これは明治4年7月以前に撮影された写真でも、同じように認められます。
実際、天守の方も、明治9年頃の写真を見てみますと、
今回は明治8年以前の写真を元にしていますので、現状と同じ、下半分が板張りの手すりを作りました。
次に樹木です。樹木は写真が撮影された年代の特定に重要な情報となるそうです。
例えば宇土櫓からの続き櫓背後の高木群。
あとは天守前の二股の木。
古写真の撮影年代の特定は富田紘一氏の研究があり、その内容は『古写真に探る熊本城と城下町』(肥後上代文化研究会)にまとめてあり、大変興味深い内容です。記事で使わせてもらった古写真も、同書収録のものです。