今回、昭和初期の名古屋城の再現をしています。名古屋城は明治維新後、陸軍の施設となったあと、明治26年に宮内省の所管となり、昭和5年に名古屋市に下賜されるという歴史を辿ります。名古屋市の管轄になってからは詳細な図面の製作や写真撮影が行われ、貴重な資料となっています。とくに下の図は、今回の模型製作に大いに参考になりました。
建物の配置だけでなく、植生まで書き込まれています。緑地と歩道の境目まで!
さて、製作状況です。
先程の図面をもとに、緑地部分をクレイ粘土で作ります。
歩道の部分はどうなっているか写真を見てみると…
これは昭和7年の撮影ですが、城内はかなり整然と整備されていることがわかります。問題の地面ですが、これは舗装?砂利?
写真下方にあたる大手馬出部分は、現在は車両が通るところが舗装されていて他は砂利になっているようです。また、本丸御殿の玄関前は、写真を見るに、明らかに砂利の白州になっていますので、砂利敷だと判断しました。
引き続き、緑地化および石垣の塗装をしますと…
やっと情景が少し見えてきました!
ここに来るまでの土台造りが大変でしたが、これからは楽しみながら作業ができます。
次は塗装に移ります。