陽暦九月の異称として「長月」が使われていますが、本来は、陰
暦九月の異称。
「ながつき」の由来は、「夜長月」が一般的とか。
歌学書の『奥義抄』には、 「夜やうやう長き故に夜長月といふを
誤まれり」とあるとのこと。
『拾遺集』には、「夜長月」に関する、次のような歌の問答が。
夜昼の数は三十に余らぬをなど長月といひはじめけむ
藤原伊衡(拾遺集)
秋深み恋する人の明かしかね夜を長月といふにあるらむ
凡河内躬恒
「夜長」は、秋の季語になっていますが、周知の通り、夏至を過
ぎると夜は一日毎に長くなり、冬至に一番長くなります。
秋に夜が長く感じられるのは、暑い夏を越して、涼しい夜が長く
なるため、心理的なものと言えるようです。
「長月」は、そのほかに「稲刈月」の転訛、「長雨月」を略したもの
などの説が。
禾乃登(かすなわちみのる)の時季となり、JR駅周辺の田園地帯
では、早くも稲刈を終えたところも。
この地帯の多くは、 4月下旬から5月の連休に田植えが行われま
したが、それぞれの持ち主によって、ばらつきがあり、稲刈を終え
たのは、田植え時期が、もっとも早かったところかもしれません。
台風の襲来を見込んで、まもなく、すべての収穫が行われるもの
と思われます。
[今日の一句]
・新米の香りただよふ仏間かな
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